人肌恋しいこの時期、痺(しび)れる恋よりおすすめしたいのが「痺れ系担々麺」です。担々麺の特徴は、四川料理などに使う花椒(ホアジャオ)や日本の山椒などの香辛料が惜しみなくたっぷりと入っていること。一口すすれば花椒や山椒がビリビリと口内を刺激し、柑橘系の爽やかな風味のとりこになってしまうため、リピーターの間で人気を呼んでいます。
ここでは汁あり、汁なしと双方の担々麺を扱う店を紹介します。
神泉駅から5分ほどの場所にある「うさぎ」。少々不便な立地にあるが、提供するラーメンの完成度の高さから人が絶えない人気店です。
うさぎの「担々麺」は、一口すすれば花椒の痺れとナッツのまろやかさに驚くことでしょう。辛さは0辛から4辛まで選べ、激辛が苦手な人にも安心です。「汁なし担々麺」「坦々つけ麺」もおいしいので、担々麺好きは最低でも3回は通って食べ比べてみてほしいです。
銀座駅から徒歩3分。銀座らしいシックな内装の「シビレヌードル 蝋燭屋 銀座本店」で味わえるのは、元中華料理人の店主がふるまう刺激たっぷりの一杯。一番人気は、中華料理で使用される山椒のようなスパイス、花椒が具材にまでたっぷりと混ぜ込まれた「麻婆麺(まーぼーめん)」です。辛さは「薄辛」「普辛」「倍辛」の3段階から選べますが、「普辛」でも十分な辛みと痺れが感じられます。
辛いだけではなく、スープのうま味もしっかりと感じられ、そのバランス感の良さは都内で食べられる麻婆麺の中でも髄一。卓上に用意されているぶどう山椒オイルを加えれば、一層華やかな香りになり、最後の一口まで堪能できるでしょう。行列は免れませんが、一度は訪れてほしい名店です。
湯島駅そばにある、中華風な店構えの坦坦麺専門店「四川担担麺 阿吽」。「担坦麺」は四川産の香辛料をオリジナルブレンドしたラー油からくる深みのある辛さ、四川産の花椒の痺れが絶妙にきいた、ゴマ風味のクリーミーなスープとコシのある細麺が特徴です。辛さ、痺れだけでなく、まろやかなおいしさが同居しています。
日本ではスープのある担担麺が定番ですが、四川の本場スタイルで、強烈なしびれが特徴の「つゆ無し担担麺」も提供しており、こちらも人気のメニュー。自家製ラー油の辛さと花椒の辛さはそれぞれ0から6まで種類があり、標準で「2辣(にから)」で、最大では強烈な刺激が味わえる「6辣(ろくから)」まで注文できます。
また、『東京、痺れる担々麺8選』では、都内の痺れ系坦々麺をさらに詳しく紹介しています。是非チェックしてください。
著者プロフィール:タイムアウト東京 編集部
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