東京で12月に開催されるアート展を紹介します。今月は世界を巡回してきた「クリスチャン・ディオール」の展示が日本に上陸するほか、東京国立近代美術館で開催中の16年ぶりの大竹伸朗の大回顧展など、注目の展示がめじろ押しです。
2019年にロンドン、ニューヨークと世界を巡回してきた「クリスチャン・ディオール、夢のクチュリエ 展」が、2022年12月21日(水)に日本に上陸します。
同展は、建築家の重松象平が日本文化へのオマージュとして新しい空間演出をデザインし、フロランス・ミュラーがキュレーションを担当。創設者クリスチャン・ディオールが刺激を受けた芸術や、ディオール初期からのコレクションに影響を与えていた日本の魅力など、75年を超える情熱にスポットが当てられており、ほとんどが初公開となるアーカイブ資料によって映し出されます。
過去から現在までのアクセサリーやオートクチュールモデルのほか「レディ ディオール」「ミス ディオール」といったフレグランスの世界など、斬新なアイコンが展示されます。
東京湾に浮かぶ無人島「猿島」の特徴や歴史などから着想を得た国内外のアーティストの作品を紹介する展覧会「Sense Island -感覚の島- 暗闇の美術島」が、12月25日(日)まで開催されています。人間中心の世界を見直し、「人間が失ってしまった感覚をもう一度取り戻す試み」を行うのが同イベントのコンセプト。スマートフォンを封印し、作品を通して自分自身と向き合うことができます。
展示に加え、日本とアイルランド双方にルーツを持つシンガーのermhoi(エルムホイ)とシンガーソングライターの七尾旅人の音楽イベントが各日程で行われるほか、ワークショップや予約制のガイドツアーなども行われます。暗闇の無人島で人間本来の感覚を呼び戻しましょう。
現代日本を代表するアーティスト、大竹伸朗。2006年以来およそ16年ぶりとなる大規模な回顧展「大竹伸朗展」が「東京国立近代美術館」で、2月5日(日)まで開催されています。初期作から最新作、海外発表作を含む約500点の作品が集結し、40年にも及ぶ創作活動をひもといていきます。
本展は、「自/他」や「記憶」「時間」など7つのテーマで構成されており、時代順にこだわることなく、大竹の世界を堪能できます。展示される作品は、小さな手製本から小屋型のインスタレーションなど多岐にわたり、中でも「残景」シリーズとスクラップブックの新作は必見です。
さらに、本展のために新しく作られたグッズも販売されます。物と音で埋め尽くされた空間を体感しましょう。
また、『東京、12月から1月に行くべきアート展』では、都内で開催する注目のアート展をさらに紹介しています。是非チェックしてください。
著者プロフィール:タイムアウト東京 編集部
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