東京、2023年オープンの注目バーで味わう夏のカクテル:タイムアウト東京のオススメ
東京の街の“ローカルエキスパート”が、仕事の合間に一息つけるスポットやイベントを紹介します。
2023年上半期、東京にユニークで毎日でも通いたくなるバーが続々とオープンしました。今年オープンしたホテルのバーや、アートをコンセプトにしたもの、本に囲まれたまるで博物館のようなユニークなバーなどを紹介します。
それぞれのお店のバーテンダーから、夏に飲みたいおすすめのカクテルもそれぞれ教えていただきました。訪れる時はオーダーの参考にしてください。
バー ベルスターは、2023年4月にオープンした新宿の「東急歌舞伎町タワー」内にある、都会のラグジュアリーホテル「ベルスター トウキョウ」45階のバー。店内は58席と広々とした作りで、地上200メートルから東京の街が一望できるスポットです。国内外問わず活躍するトップバーテンダー、吉田茂樹が考案したメニューが提供されます。
カクテルは、グルメな人に勧めたい日本各地の素材を使ったものや、歌舞伎町をイメージしたものなどさまざま。吉田自身が直接農家を訪れ仕入れた野菜やフルーツ、ハーブなどから丁寧に作られたカクテルも味わえます。メニューを見ているだけでワクワクを与えてくれるバーです。
この夏おすすめカクテルは「グルマンブラッド」と「サバイヨン アスペルジュ」(各2800円)。
吉田は「WALKING GOURMAND」と題されたカクテルメニューから、2つのおすすめを選定。「グルマンブラッド」は、ブラッディ―メアリーの進化版で、ドンフリオテキーラをベースに、10種類以上の食材やスパイスハーブを使ったエマルションです。
「サバイヨン アスペルジュ」はアスパラを乗せ、「GOTOGIN」という長崎・五島列島に構える蒸留所のジンを使用しています。どちらも絶品です。
次に注目したいのは、2023年1月にオープンしたクオーター ルーム。数々の名バーを手がけてきたバーテンダーの野村空人による、アートとカクテルの新たな融合をテーマにしたお店です。クラシックなものから現代まで、アート作品を再解釈してカクテルメニューに落とし込んだメニューが楽しめます。
また、バーではキュレーターを入れ、2カ月に1回ゲストアーティストを迎えて展示を行い、その作品からインスパイアされたスペシャルカクテル2種類も提供しています。
この夏おすすめカクテルは「Apple and Orange(りんごとオレンジ)」(1600円)。
野村のおすすめは、ポール・セザンヌの絵画「りんごとオレンジ」から着想されたカクテル。1900年代のクラッシックカクテル「Aviation」のレシピを元に、花山椒ジンなどを使い新しい解釈を加えてアップデートしました。
2023年4月にオープンした、ヴンダーバー アルスは、小岩駅近くにあるディープなバー。店内はぐるりと本棚に囲まれ、2000冊以上の蔵書が並びます。
世界史の教師をしていたという小田はアブサンに目覚め、バーテンダーの道に進みました。新宿の「バー ベンフィディック」などで修行を積み、よく通っていたという「カクテル バー レイヴン(Cocktail Bar Raven)」の隣の物件が空いたことを機に、お店をオープン。
メインに揃えるのは、ドイツ・オーストリア産のアブサンとワイン、蒸留酒です。メニューには、スタンダード・オリジナルカクテル(1杯900円〜1500円ほど)のほか、アブサンの飲み比べなども用意。学術的なバーにしたいという思いから、アブサンの魅力を伝えるイベントや、酒税法についてなどのイベントも定期的に開催しています。
夏のおすすめカクテルは「アルカイックメアリー」(1500円)。
小田が「昨日思いついたんです!」と言って出してくれたのが、このカクテル。アブサンベースにクローブ、ナツメグなどのスパイスが入った、ブラッディーメアリーのアレンジ版です。フレッシュなデラウェアとハチミツが入っており、ほどよい甘さが飲みやすく、スパイスの香る一杯となっています。
「東京、2023年オープンの注目バーで味わう夏のカクテル」では、さらに多くのバーを紹介しています。是非チェックしてください。
著者プロフィール:タイムアウト東京 編集部
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