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東京、6月から7月に行くべきアート展タイムアウト東京のオススメ

東京の街の“ローカルエキスパート”が、仕事の合間に一息つけるスポットやイベントを紹介します。

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 東京の人気ギャラリーや美術館で開催するアート展を紹介。6月から7月にかけては、20世紀を代表するイタリアの巨匠であるジョルジョ・デ・キリコの過去最大規模、津田淳子や大島依提亜らが参加し、印刷表現の可能性を探る展覧会、世界20カ国から72のギャラリーが参加する国際アートフェア「Tokyo Gendai」など注目の展示が目白押しです。


「デ・キリコ展」:Photo Keisuke Tanigawa

 20世紀を代表するイタリアの巨匠、ジョルジョ・デ・キリコ(Giorgio de Chirico、1888〜1978年)の過去最大規模とも言える回顧展が、上野の東京都美術館で2024年8月29日(木)まで開催されています。

 およそ70年にわたり多様なテーマで表現し続けたデ・キリコの画業を、初期から晩年まで、約100点以上の作品を通して網羅的に紹介。世界各国の美術館や個人コレクションの絵画、彫刻や舞台美術の仕事などもまとめて展示される、非常に貴重な機会です。


「GRAPHIC TRIAL」: Photo minami

 次に紹介するのは、世界最大規模を誇る総合印刷会社であるTOPPANグループが、第一線で活躍するクリエーターとともに新たな印刷表現を探るプロジェクト「グラフィックトライアル GRAPHIC TRIAL」。「TOPPAN小石川本社ビル」内の印刷博物館 P&&Pギャラリーで2024年7月7日(日)まで開催中です。

 毎回、オフセットなどの印刷技術を基本としながらも、さまざまな加工や表現を実験的に取り入れた試みで、印刷ファンのみならずデザイン好きに驚きを与えてくれる意欲的な展示を行っています。

 18回目となる今回は「あそび」をテーマに、日比野克彦、岡崎智弘、津田淳子/大島依提亜(いであ)、生島大輔という4組のクリエーターが参加。いずれも「ポスター」というメディアの限界を軽やかに飛び越えるような、まさに遊び心にあふれたアイデアを惜しみなく披露しています。

 入場は無料ですが、地下の印刷博物館展示室には別途入場料が必要です。


「Tokyo Gendai」提供 Courtesy of Veta by Fer Frances

 国際的なアートフェアに興味があるなら、「Tokyo Gendai 東京現代」も見逃せません。2023年7月に第1回を迎え、第2回となる今年も横浜・みなとみらいの「パシフィコ横浜」で開催されます。

 2024年は、麻布台ヒルズについにオープンする「ペースギャラリー(Pace Gallery)」など、世界20カ国から72のギャラリーが参加。全ギャラリーの詳細は公式ウェブサイトで確認できます。

 会場は、ギャラリーの代表作家によるクオリティーの高い展示「Galleries(ギャラリーズ)」、新人または中堅のアーティストの作品を展示する「Hana 'Flower'」、著名な作家または歴史的に重要なアーティストを特集する「Eda 'Branch'」といった3つのセクターに分かれてレイアウトされています。

 Time Out Tokyoでは、Tokyo Gendaiのメディアパートナーとしてさらに15%割引のチケットを提供しています。

 Tokyo Gendai(東京現代)は、2024年7月4日(木)から7月7日(日)まで開催。

 「東京、6月から7月に行くべきアート展」では、さらに展示会を紹介しています。是非チェックしてください。

著者プロフィール:タイムアウト東京 編集部

タイムアウト東京は、ロンドンを中心に、ニューヨーク、上海、クアラルンプール、テルアビブ、アムステルダム、シドニーなど、世界108都市39カ国に広がるメディア、タイムアウトの東京版です。「本当に素晴らしいものは、世界のどこであれ誰であれ感動を与えてくれる」という考えの下、日本の優れたヒト、モノ、コト、コンテンツ、サービスを英語・日本語のバイリンガルで発信しています。


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