生き残れない経営
世の経営者・管理者よ、分かるかなあ?“自問と自省のすすめ”を(4/4 ページ)
キャプランは、「自問」すべてに正解はない、すべてに回答を出せとは言わない、時折一歩下がって自問自答をしろと、緩やかな提言をしている。しかし、そういう生ぬるい提言では、多くの経営者・管理者は自分に妥協してしまう。「自問自答」とその結果の「実行」を定着させるには、強制する方法を考えなければならない。
まず、経営者・管理者は「自分は、日頃反省をしているか」と素直に自問し、自分は上述の「反省しないタイプ」のどのタイプに当たるかを、自省することから始めるべきだ。
多くは、少なくとも(1)タイプの「怠慢」や「通り一遍の反省」に該当するはずだ。素直に、本当に素直に、この自問から始めなればならない。
キャプランの「自問自答」は、日頃の忙しさでつい疎かになり、時がどんどん過ぎる。筆者は、この点で多くの経営者・管理者を信用しない。誠に残念なことだが、強制する必要がある。キャプラン提言の「自問」項目の中で(3)(6)(7)をフォローアップすることは困難だが、少なくとも(1)(2)(4)(5)はフォローアップしようとたくらめば、できる。
フォローアップ可能な「自問」項目について、社内で管理者のあらゆる階層に発表させる機会を定期的に作るのだ。例えば、(1)では策定したビジョンは何か、それをどんな頻度でどういう形で部下に周知徹底しているか、その成果は、を発表させる。(2)では1~2週間の行動を、1時間単位で記録させ、発表させる。(4)では例えば過去、筆者は後継者名を人事部門に年に1度提出させられた経験がある。(5)では事業戦略そのものの発表である。
自問自答は、文字通り自発的に行われるもののはずだ。しかし、その点で経営者・管理者を信用しない筆者の立場では、強制的な仕掛けがお勧めである。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
ITmedia エグゼクティブのご案内
「ITmedia エグゼクティブは、上場企業および上場相当企業の課長職以上を対象とした無料の会員制サービスを中心に、経営者やリーダー層向けにさまざまな情報を発信しています。入会いただくとメールマガジンの購読、経営に役立つ旬なテーマで開催しているセミナー、勉強会にも参加いただけます。 勉強会のスケジュールはこちら
ぜひこの機会にお申し込みください。
入会希望の方は必要事項を記入して申請ください。審査のうえ登録させていただきます。
- 入会条件:
- 上場企業および上場相当企業の課長職以上
※入会は無料です
エグゼクティブコンテンツ
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
「CISOは1人の経営者たれ」――ログの先の人を思う、LayerX CISO 星氏
-
2
「人間洗濯機」が高齢者施設に 福祉の現場に万博技術導入 人手不足解消や産業成長に期待
-
3
高島屋・村田善郎社長 挑戦続けるアバンギャルドな百貨店 ベトナムや新型SCに重点投資 My Vision
-
4
なぜコーポレートITはコスト削減率が低いのか――既存産業を再定義することでDXを推進
-
5
ITmedia エグゼクティブ勉強会スケジュール
-
6
森ビルが挑む、DXを通じた「ヒルズライフ」の充実とコア領域の内製化
-
7
どの区立中からも通えるオンライン将棋部発足 休日はリアル、プロ級も指導 東京都大田区
-
8
第52回:「管理」する時代は終わった──AI時代、マネジャーに残された本当の仕事とは?
-
9
本田技研工業のDXはボトムアップとトップダウンで“Hondaらしく推進”
-
10
公共交通インフラの使命を軸に、事業継続への攻めと守りを大胆に実行する - JAL 鈴木氏
ITmedia エグゼクティブ SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaエグゼクティブをフォロー