生き残れない経営
今こそリーダーシップの発揮を!誤解していませんか? マネジメントとリーダーシップの違いを(2/2 ページ)
さて、理屈は分かった。しからば問題は、例によって実現のための方法論である。
リーダーシップを発揮するための訓練・行動を具体的にどうとるべきかだ。
1つの方法は、コッターの示唆にある。
コッターによれば、前提条件は「トップマネジメントが腹をくくっていること」だ。「トップマネジメントが本気に欠けていること」があっては、決してならない。
その上で、最低2つのことが必要であるとする。
(1)「プレッシャーです。いままでのやりかたが通用しないことを伝えて、ちょっと尻を突いてやるのです。現在のぬくぬくした環境から厳しい世界にさらしてやるのです。」
(2)「どのようなリーダーが今求められているか、そのロール・モデル(手本:筆者注)を明らかにすることです。これだけ急速かつグローバルに変化する状況にあって、企業が生き残り、事業を健全に継続させるには、どのようなリーダーシップを発揮すべきなのか、全員に認識させるのです。」
さらにこれに加えて、ここではもっと具体的にして卑近な方法を示す必要があろう。社員を若いうちから教育することだ。そのためにはトップ・経営者・管理者・教育担当部門が、マネジメントとリーダーシップの正確な定義とその違いを明確に認識することが不可欠だ。その上で、その認識を社内に定着させ、企業風土にまで昇華させなければならないという義務感、あるいは自らに対する強迫観念さえを、彼らが持たなければならない。
そして、社内における座学・OJTで社員を教育する。特にOJTのあちこちの場面でロール・モデルが展開されると、リーダーシップが社員に知らず知らずのうちに刷り込まれる。
それができるのは、しかもそれを継続的に全社に展開できるのは、トップをおいて他にない。またまた、すべての責任がトップに帰するわけだ。
そして、今この緊急時には「トップマネジメントが腹をくくって」「本気」を出すことだ。上掲例のA社トップも、B社該当部門トップも、残念ながらそういう環境に恵まれずに育ち、自分自身もそういう環境作りを怠って来たし、腹もくくれないので、役に立たない。
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