トークライブ“経営者の条件”
チャンスは与えるが3ノックダウン制――「上場請負社長」の池本氏
この記事は「経営者JP」の企画協力を受けております。
ITmediaエグゼクティブでは、連載「ビジネス著者が語るリーダーの仕事術」を共同運営する経営者JPの協力を得て、セミナー企画「トークライブ“経営者の条件”」を開催している。伝説の外資社長で知られる新将命(あたらし まさみ)氏を迎えた初回に続き、2回目はドクター・シーラボ、ネットプライスの上場を手掛けたことで、「上場請負社長」で知られ、現パジャ・ポスの池本克之社長に登場してもらった。社長として人材を活用する上での心得を話してくれた。
池本氏は、ノンバンク、海外ホテルマネージメント、医療系マーケティング会社、生命保険営業など、さまざまな企業で全国トップクラスの営業実績を挙げ、通販ビジネスにかかわるようになった。「事業は人」という信念を持ち、さまざまな問題を解決するその手腕は、ビジネスリーダーとして注目されている。
池本氏の思考法はいわゆる「逆算型」だ。何か目標を決める場合「必ずデッドラインを引く」。期限が3年なら、それを実現するための計画をとにかく事前に決めてしまう。一見難しそうなことも「やってみると決行できる」。
締め切りから逆算した計画を強く意識するのは、同氏が創業社長ではなく、あくまでも「雇われ社長」として成功していることとも関係が深い。結果を残せなければ、雇われている価値がない、ということは本人が一番意識するからだ。
この厳しさを組織運営にも持ち込む。池本氏は「感情と事実を別扱いする」というポリシーを持ち、社員をパフォーマンスを中心に評価することを心掛けている。
顧客に対する社員の言葉遣いについても、会社の目標と方向性が合っていなければ、それを正すように厳しく求めるという。
「チャンスは与えるが3ノックダウン制。4回目はない」(池本氏)
上場という目標について「合法である限り命賭けでやろうと思った。経営者として自分の後押しをしてくれたファクターだった」と説明したその言葉は、目標に向かって、自分にも組織にも厳しく接するこうした池本氏の考え方を端的に示している。
自らの著書『上場請負人と呼ばれるプロ経営者が書いた 社長の勉強法』についての寄稿「分かっていてもできていない社長のための勉強法」では、「本から学ぶのであれば、大事なことは何回も読むべき」と指摘している。
「一流のスポーツ選手が基礎運動を怠らないように“分かっている”“できている”ことを何度でも復習する姿勢が大事なのです」というアドバイスからも、池本氏が厳しい自己統制のもと、とにかく結果を出すことに執着していることが分かる。
反面、本人も「雇われる」際のオーナー選びには慎重になるようだ。報酬をいくら積まれても「オーナーが良い人、尊敬できる人でなければ引き受けるのは難しい」という。
会場からの質問に「今後も機会があれば社長を引き受けたい」と話した。
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