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もっと部下には数字で考えさせなきゃ!――部下を「黒字社員」に変える方法ビジネス著者が語る、リーダーの仕事術(2/2 ページ)

黒字社員とは会社の利益を増やす人。赤字社員とは会社の利益を減らす人。その違いは何なのだろうか。まずは5つの数字を意識することから始めてみよう。

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部下の仕事を利益につなげる50の黒字コトバ

 では、部下にはどんな数字を意識させるべきなのか?それは、会社の利益につながる、次の5つの数字だ。

(1)売上 (2)コスト (3)(仕事の)生産性 (4)資金繰り (5)隠れコスト

 仕事でこの5つの数字を意識させれば、部下は「黒字社員」に変わるだろう。本書は、これら5つの数字を意識させるために、リーダーが部下に対して使いたい「黒字コトバ」50 個を紹介・解説したものである。この「黒字コトバ」は、わたしがこれまでにビジネスの現場で実際に耳にしたものばかりで、部下にこの言葉を意識させれば、必然的にあなたのチームや、会社の利益につながるはずである。

 余談であるが、わたしの会計事務所は兵庫県の尼崎市にある。尼崎と言えば、人気お笑いコンビ「ダウンタウン」さんの出身地で、わたしが接してきた多くのビジネスマンが関西弁を使う。ここで、収録した「黒字コトバ」をいくつか紹介する。

・マクドのバイトが、いつも言うてるやろ?「ご一緒にポテトはいかがですか?」

・人を増やす前に要らん仕事を捨てろ。

・イチローに簿記をやらせたら日本中が不幸になるやろ。

・小麦のまま売るな。せめてパンにせんかい!

・暑い日にアイスがない、雨の日に傘がない、寒い日に肉まんがない…… ありえへんやろ!

 関西弁の「黒字コトバ」が多くなっている。わたしは生まれも育ちも関西のため全く気にならないが、関西になじみの薄い人にとっては、関西弁の表現がキツく感じることがあるかもしれない。しかし、これらの「黒字コトバ」を教えてくれたリーダーは、みな人情味あふれ、部下からも慕われている人たちばかりである。

 ぜひ、あなたも本書の「黒字コトバ」を使って、部下を黒字社員に変えていってほしい。

著者プロフィール:

香川晋平

香川会計事務所。公認会計士・税理士。関西大学非常勤講師。

カラーコピー1枚のミスでも、反省できる社員を育てるスパルタ会計の伝承者。

大手監査法人在籍時から、自費でビジネススクールに通学し、30歳でリフォームの?オンテックスに入社。「従業員1人当たりの会計データ」を導入し、従業員の生産性を向上。入社後わずか90日で経営管理本部取締役に就任、在任2年の累計利益は業種別ダントツ1となった。その後、5期連続50%超増収のベンチャー企業や従業員平均年収1000万円超の少数精鋭企業などの会計顧問をし、数社の非常勤役員も務める。また、大学で会計数値を使って「会社が従業員に期待する成績」を解説し、学生の仕事に対する意識改革に努める。

著書に、『東大卒でも赤字社員 中卒でも黒字社員』(リュウ・ブックス アステ新書)、『「デキるつもり」が会社を潰す』がある。


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