50歳から自由な生き方を手に入れるポイントとは?:ビジネス著者が語る、リーダーの仕事術(2/2 ページ)
あなたは、何歳まで働くという自由を手にしていますか? 何歳になったら働くのをやめるという自由を持っていますか? 50歳になったら自分の未来を考えてみてほしい。
最後の「起業する」は、会社を立ち上げることです。今の時代、会社を設立することは、それほど難しいことではありません(むしろ難しいのは続けることです)。資金集め、従業員の採用、商材探し、取引先の開拓など精神的な負担もありますが、成功すれば得るものはサラリーマンよりはるかに大きくなります。また、社長1人の企業として、実質的にはフリーに近い形で働いている人も世の中には意外に多いものです。
結果的に、彼は、フリーランスとして働くという選択をし、現在では、専門分野のコンサルタントとして会社を立ち上げました。
後日、「職を失ったときは焦ったが、自分にも選択肢があると分かってからは、落ちついて進路を考えることができた」と振り返っていました。
今の世の中、何が起こるか分かりません。あなたも、「明日から会社に来なくていい」と、突然言われたらどうしますか?
そんな場合でも、常に次の選択肢を考えておくことができれば、慌てずに済みます。
真の自由とは、「自分で自分の未来を決められる」ということでもあります。
冒頭に尋ねた「いつまで働き、いつ仕事を辞めるのか?」を決められる自由も大切な自由です。今の会社で無事に60歳の定年退職を迎えようと考えている人でも、平均寿命が男女とも80歳を超えた今、定年以降もまだまだ働くことができます。
選択肢の多さと自由度の高さとは比例します。だからこそ、50歳になったくらいの時点で、先のことを考え、選択肢を自分の中に数多く持っておくことが重要なのです。
「50歳から男振りを上げる人 アツい仕事と人生の選び方」(明日香出版社)は、そんな選択肢のある50代を迎えるためのヒントが満載です。
ぜひ、あなたもいくつになっても自由を獲得し、受け身ではなく、主体的な生き方を追求する人であってほしいと願っています。
著者プロフィール:田中和彦
株式会社プラネットファイブ 代表取締役
人材コンサルタント/コンテンツプロデューサー
1958年、大分県生まれ。一橋大学社会学部卒業後、リクルートに入社。人事課長、広報室課長、転職情報誌『週刊ビーイング』『就職ジャーナル』など、4誌の編集長を歴任。その後、ギャガ・コミュニケーションズで映画プロデューサー、キネマ旬報社/代表取締役を経て、現在は、「企業の人材採用・教育研修・組織活性」などをテーマに、"今までに2万人以上の面接を行ってきた"人材コンサルタント兼コンテンツプロデューサーとして活躍中。新入社員研修、キャリアデザイン研修、管理職研修などの講師や講演は、年間100回以上。著書に、『課長の時間術』『課長の会話術』(日本実業出版社)、『42歳からのルール』(明日香出版社)など多数。
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