中銀のカプセル2基がイベントスペースに、「シャトル」が10月に東銀座でオープン:タイムアウト東京のオススメ
東京の街の“ローカルエキスパート”が、仕事の合間に一息つけるスポットやイベントを紹介します。
日本の映画や演劇の制作と興行、配給を手がける松竹が、黒川紀章が設計したメタボリズム建築を代表する「中銀カプセルタワービル」のカプセル2基を取得しました。カプセルを活用し、東銀座にある東劇ビルの隣接地にシャトルとして、2023年10月7日(土)にオープンします。
シャトルのコンセプトは、「伝統と現代の新たな接続方法を生み出す実験場(ラボ)として『未来のオーセンティック』を生み出す」。東銀座エリアの新たな文化発信拠点として、現代の表現者が日本文化と改めて向き合い、自らの表現と伝統を結び付けることを目指します。
建物内には、中銀カプセルタワービルを構成していた2基のカプセルを収納。オリジナルの内装を保持した状態のものと、内装を取り払ったスケルトンのものが設置されます。そのほか2基のカプセルの間に位置する「FREEDOM SPACE」や屋外スペースのコンクリートの壁も用いて、作品展示やグッズ販売、パフォーマンス、ワークショップなど多彩な企画を行う予定です。
10月13日(金)から2024年春にかけて、オープニング展示シリーズ「伝統のメタボリズム」が開催。同シリーズでは、シャトルのコンセプトである「未来のオーセンティック」を体現する企画を実施。伝統という概念を問い直し、新陳代謝を促進するさまざまな表現を「言葉と文字」「様式の変容」「見立て」の3期にわたって紹介します。
第1期展示の「伝統のメタボリズム〜言葉と文字〜」は、11月5日(日)まで開催。出展作家は、詩で活躍する最果タヒと、最果の展示デザインを手がける佐々木俊、多様なメディアを駆使したコンセプチュアルアーティストの松田将英、シャトルのロゴも担当した新進気鋭のデザイナー、三重野龍です。
同スペースでの展示やイベント、ワークショップの開催が、今から待ち遠しく思います
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著者プロフィール:タイムアウト東京 編集部
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