ビジネス著者が語る、リーダーの仕事術
「ここ一番」に強い人は「相手の脳ミソ」で考えている(1/2 ページ)
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いかがでしょう。あれほど準備をしたにもかかわらず、「なぜか、あの人だけにはうまく伝わらない」、という経験をしたことはありませんか? そして、その人から「準備外の指摘」が入り、大至急で仕事をやり直したことはありませんか?
安心してください。みんな一緒。ほとんどのビジネスパーソンは、このジレンマを抱えています。
一方で、こんな人もいます。いかなるタイプの上司に対しても、躊躇なく意見ができる上に、その意見が取り入れられる人。また、相手が気難しいタイプであれ、気が付けば彼(彼女)が導きたい方向に話を進めている人、いわゆる「ここ一番に強い人」です。
彼らに共通することがあります。それは、何よりも相手のタイプや志向を把握している点です。この本は、「相手の脳ミソ」で考えることで、無用なプレッシャーをはねのけるコツを紹介しています。今回は、その中からスグに使える効果的なコツを選りすぐり、2つ紹介します。
心つかむコツは「自分の話は2割、相手の話を聴くのは8割」
まず、相手の心つかむためには「自分2割、相手8割」のセオリーがあります。この割合は、会話の中での「話す時間」の割合です。話せば話すほど、相手との距離がグッと縮まった経験はありませんか? つまり、相手の話を聴けば聴くほどに、相手の心をつかめる法則を活用しています。今回は、私が普段の研修で行っている、効果的な進め方を紹介しましょう。
大事なのは相槌。「相手の言葉を復唱する」というテクニックがあります。「最近、体重が増えてきてさ」「体重が、ですか」といったよう、ただ相手のことばを反復することで、相手は話しやすくなり、たくさんの情報を教えてくれるようになるというものです。相手が意に沿わない意見を言ってきたとしても、その場で意見を言わずに我慢をしてください。まずは相槌です。繰り返しになりますが、相手の心をつかむ鍵は「たくさん、話してもらうこと」です。ぜひ、試してみてください。
本番に強い人は、相手のルールに合わせている(ソーシャルスタイル活用法)
本番に強い人は、コミュニケーションを相手のスタイルに合わせています。 私の研修で人気のあるメソッドに「ソーシャルスタイル」というものがあります。これは、米国の産業心理の専門家であるデビッドメリル氏が開発した、ほんの少しの会話で相手のタイプを見抜くことができ、タイプに合わせたコミュニケーションが可能になるというメソッドです。その方法を紹介しましょう。
まず、相手のタイプを知るポイントは、「感情表現の豊かさ」「自己主張の強さ」の2点だけです。では、まず感情表現の見方です。笑顔が多い人かどうかを見てください。「ハハハ」もしくは「ふふふ」と笑うなら「豊かなタイプ」です。豊かでないタイプは、笑っても「フッ」と発する程度か、笑い声を発しません。
次に自己主張の見方。話すスピードがポイントになります。会話の速度と自己主張との間には強い相関があるからです。早口であるなら、その人は、自分の意見を押したい人です。ゆっくりなら、意見を押したい人ではありません。以上のポイントをふまえ、相手を4つのタイプに分けてみてください。
| No. | 【感情表現】 | 【自己主張】 | 【タイプ】 |
|---|---|---|---|
| 1 | クール | 強い | ⇒(1)負けず嫌いな人(勝利志向) |
| 2 | 豊か | 強い | ⇒(2)目立ちたい人(注目志向) |
| 3 | 豊か | 弱い | ⇒(3)やさしくありたい人(平和志向) |
| 4 | クール | 弱い | ⇒(4)納得したい人(論理思考) |
例えば、サッカーの本田圭介選手は、どのタイプでしょう。(1)です。だから、インタビューでも勝ち負けにこだわる姿があるわけです。
では、各タイプの特徴と対処法を紹介します。
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