ビジネス著者が語る、リーダーの仕事術
「小さくても大きなことができる時代の到来」――究極的にスリムな組織のためのヒント(2/2 ページ)
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
単なるフリーランスとどこが違うのか?
ここまで読まれた方は、結局これはいまも一部の職種で存在している「フリーランス」の働き方と同じと思われたかも知れません。それは半分は正しい理解ですが、残りの半分は異なります。Go it alone起業というのは事業内容そのもの、つまり新しい付加価値そのものを生み出すということがそれに加わるのです。事業や労働に関して、howのレベルで「個人で」行きていくのがフリーランスだとすれば、howに加えてwhatも個人や少人数でやってしまおうというのがGo it alone起業のスタイルです。
これは具体的にどういう影響があるかと言えば、フリーランスというのは基本的に大元のニーズや仕事は誰か(発注主)が生み出した上でそれを受けるというスタイルですから、いわば「仕事の電話(メール)を待っている」という形になりますから、基本的には受身で、好不況の波を自らコントロールすることが非常に難しくなります。
これに対してGo it alone起業はあくまでも事業そのものを自らの強みで創出していくという形ですので、より能動的になり、不況にも強く、そうした折りにも自ら動くことができます。
小さくても大きいことをねらう
そして、Go it alone起業の最後の3番目の特徴が、小さいからといって目標も小さいわけではないということです。自らの強みを徹底的に追求してそれを磨く一方で、他の機能は徹底的に外部にアウトソースすることで、外部の専門家の能力を活用してビジネスにレバレッジをかけて(「てこの原理」で大きくして)、自分たちだけでは実現できないレベルの質と量の仕事を実現するというのが目指す姿であるところが、単なる個人事業や上記のフリーランスとの違いということになります。
こうした考え方は大企業の世界でも生産委託や販売委託といった水平分業モデルや、製品開発を他社とのコラボレーションで実施するオープンイノベーションの考え方と基本的に同一と考えられます。その考え方が「個人」にも適用可能だと考えれば、このような動きも十分に理解できます。
創造性や生きがいのための新しい働き方や組織のあり方が求められている時代に、"Go it alone起業"は一考すべきビジネスのあり方と言えるでしょう。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
ビジネス著者が語る、リーダーの仕事術
この記事の著者
関連記事
ITmedia エグゼクティブのご案内
「ITmedia エグゼクティブは、上場企業および上場相当企業の課長職以上を対象とした無料の会員制サービスを中心に、経営者やリーダー層向けにさまざまな情報を発信しています。入会いただくとメールマガジンの購読、経営に役立つ旬なテーマで開催しているセミナー、勉強会にも参加いただけます。 勉強会のスケジュールはこちら
ぜひこの機会にお申し込みください。
入会希望の方は必要事項を記入して申請ください。審査のうえ登録させていただきます。
- 入会条件:
- 上場企業および上場相当企業の課長職以上
※入会は無料です
エグゼクティブコンテンツ
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
なぜコーポレートITはコスト削減率が低いのか――既存産業を再定義することでDXを推進
-
2
今年もやります、5月20日からマクドナルドで「グランドフライ」 Lサイズ超える大きさ
-
3
「やわらかい頭の作り方」――自ら柔軟に変化していくためのヒント
-
4
Agentic AI前提でセキュリティを作り直す - Sansan 鴨志田氏
-
5
米テスラの二足歩行ロボットや蓄電池を展示 日本初のギャラリーが大阪にオープン
-
6
世界4000人のCIO顧問として――ガートナージャパン 日高社長
-
7
第1回:到来した「自律型AI時代」
-
8
「管理型リーダーは終わった」──1500年続く老舗企業から学ぶ、人が変わりたくなる組織の作り方
-
9
第1回 なぜ今「学び」が求められているのか
-
10
「その100時間は、何も生み出していない」――認知科学者・堀田創氏が斬るリーダーの"見えない疲れ"
ITmedia エグゼクティブ SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaエグゼクティブをフォロー