ビジネス著者が語る、リーダーの仕事術
グローバルで活躍するための「考え抜く力」(2/2 ページ)
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
「根拠」をもって考えると、自信が持てる
さて、理解を深めた後、意見を持つために最も大切なこと。それは「根拠」です。「なぜ、自分がそう思ったのか」「この人が、これを推す根拠は何か」考えたことはありますか?
例えば、あなたが留学してMBAをとろうとしていたとします。そのとき、すでにMBAをとり社内で出世しているAさんから、「B大学はすごくいいよ。コースも充実しているし、先生も親切だよ」と言われたとします。そのとき、「出世したAさんが言っているのだから、そうに違いない」と単純に思っていいのでしょうか?
ここで考えなければいけないのは、
(1)根拠として述べられている内容は正しいのか
(2)根拠が根拠になっているのか
です。「コースも充実している」については、事実ですから、(1)は大丈夫そうです。しかし(2)はどうでしょうか? Aさんが「すごくいい」「親切」といっても、Aさんとあなたは性格も能力も境遇も違います。これは、あなたが留学するための「根拠」に本当になるのでしょうか?
「誰かが言ったから、こう思った」「なんとなく、こう思った」ということで意見を言う人もいますが、根拠が曖昧なままでは説得力はありませんし、曖昧な根拠で何かを決めても自分の中でどこか不安は残るものと思います。このように、根拠について考え、「自分はこういう根拠を持っているからこそ、こう考えるのだ」と意識すれば、自分の考えに自信を持つこともできます。
「根拠」を持つクセをつくろう
「何か質問しても、日本人はイエス、ノーばかりで根拠を言わない」とボヤく欧米人は少なくありません。でも、ビジネスシーンでは、皆さんも根拠を示すことの大事さを十分に理解していると思います。
では、なぜ欧米人が「日本人は根拠を言わない」と言うのか。それは、根拠を口に出す頻度というか、根拠に対するそもそもの姿勢が欧米人と日本人とでは違うのだと思います。私の経験上、彼らはどんなことにも「根拠」を求めます。「夕飯に餃子を食べたい」と言ったときに、「なぜ餃子なのか」と理由を尋ねられたこともあったくらいです(食べたいものに理由も何もあるもんですかっ、とそのときは思いましたが)。でも、それが彼らにとっては当り前ですし、だからこそ、説得力が出てくるわけです。
これはクセのようなものですから、少しトレーニングすればすぐできるようになります。まずは、自分がとろうとする行動について、「なぜ、自分はそうしようとするのか」「なぜ、自分はこれを選択するのか」と考えてみることから始めてみてください。グローバルで通用する「考え」を作る土台ができてくるはずです。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
ビジネス著者が語る、リーダーの仕事術
この記事の著者
関連記事
ITmedia エグゼクティブのご案内
「ITmedia エグゼクティブは、上場企業および上場相当企業の課長職以上を対象とした無料の会員制サービスを中心に、経営者やリーダー層向けにさまざまな情報を発信しています。入会いただくとメールマガジンの購読、経営に役立つ旬なテーマで開催しているセミナー、勉強会にも参加いただけます。 勉強会のスケジュールはこちら
ぜひこの機会にお申し込みください。
入会希望の方は必要事項を記入して申請ください。審査のうえ登録させていただきます。
- 入会条件:
- 上場企業および上場相当企業の課長職以上
※入会は無料です
エグゼクティブコンテンツ
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
「ビール化」するサントリー「金麦」、救世主になれるか 10月6日発売 関西で販売強化
-
2
世界初、走る回転寿司店「SUSHI BUS」が2026年10月にデビュー
-
3
なぜコーポレートITはコスト削減率が低いのか――既存産業を再定義することでDXを推進
-
4
「みどりの窓口」もAIに…音声で対話 JR東日本が実証機を公開、大宮・立川で実験へ
-
5
「ビジネスへの貢献こそがCIOの責務」――日産の行徳CIO
-
6
秋は色づいた葉で感じる
-
7
「進まざる者は必ず退く」、現状維持は大きなリスク - みずほFG CISO 寺井氏
-
8
「やわらかい頭の作り方」――自ら柔軟に変化していくためのヒント
-
9
「管理型リーダーは終わった」──1500年続く老舗企業から学ぶ、人が変わりたくなる組織の作り方
-
10
「AIエージェント」登場でネット通販激変 〝アマゾン飛ばし〟でビジネスモデル崩壊も
ITmedia エグゼクティブ SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaエグゼクティブをフォロー