ビジネス著者が語る、リーダーの仕事術
あなたに合ったリーダーシップが見つかる! 40のリーダーシップと4つのマネジメントスタイル(2/2 ページ)
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リーダーを志す人は引退するまでに3度ジャンプする覚悟がいる
リーダーを志す人は引退するまでに3度ジャンプする覚悟が必要です。1回目は管理職になったとき。2回目はトップマネジメントチーム(経営会議)のメンバーになったとき。3回目は後進に道を譲るときです。
「ジャンプする」とはそれまでとは違う考え方、振る舞い方が求められるということ。同じやり方のままだと必ず失敗します。
管理職になって、いわゆる部下を持つようになったとき。ここが最初のジャンプです。それまでのように「自分」が高いパフォーマンスを上げていればいい、では済まなくなります。自分を含むチームのパフォーマンスに気を配らなければ管理職失格になります。「自分でやる」から「みんなでやる」に意識を変えないといけません。
トップマネジメントチームのメンバーになると、「今日のビジネス」のことだけでなく、「明日のビジネス」のことも同時に考えていかねばなりません。これが2回目のジャンプ。目先の課題に埋没してしまうと将来への備えができなくなるからです。多くの場合、今日やっていることを推進しながら、同時に否定するという矛盾との戦いになります。今日と明日のバランス感を求められるようになるのです。
最後に要職を下りて後進に道を譲るとき。ここが最後のジャンプです。この場合、自分のこだわりを捨てることが求められます。いかに優秀な後進でも、後進は後進。自分の目からするといかにも未熟。気になる点が多々見えてしまいます。そこで良かれと思って現場に介入すると老害そのものになります。瞬間風速的に正しい行為であったとしても、中期的にはマイナス要素の方が多いのです。
優れたプレーヤーから優れたマネージャーへの道
この本は、社会人としての最初のジャンプに直面している人、初めて管理職になった人、これからなる人を対象に書きました。
私が代表を務めるIndigo Blueで主催している「柴田塾」には、この本の対象のような方が多く参加しています。年齢として30代から40代前半でリーダーとしての役割を遂行する難しさに直面している方々です。みな個人としては優れています。だからこそ、リーダー職を拝命したわけです。
しかし、ひとたびリーダーになると、今までのように自分が頑張ればいいというわけではありません。下手に頑張り過ぎると、周囲がお手並み拝見とばかりに引いてしまう。周囲に対して事細かく指導し過ぎると疎まれる。自分では考えられないような凡ミスを繰り返したり、期限を守らないルーズな仕事ぶりのメンバーたちのことで日々悩みに悩む。注意しても指導しても改善しない。過去に自分が受けてきたのと同じように部下に接すると、パワハラと言われてしまう。苦しい。
事業環境の移り変わりが早くなって、複雑さも増し、将来の不確実性も高まる中で、かつメンバーの多様化が進み、マネージャーの役割は以前に増して重要になってきています。しかも、顧客価値を創っている現場に近いマネージャーの質によって企業の実力、成長性が決まると言っても過言ではないでしょう。この本が、優れたプレーヤーが適切なジャンプをし、優れたマネージャーへの道を歩むための一助となれば幸いです。
著者プロフィール:柴田励司(Shibata Reiji)
1962年東京生まれ。上智大学文学部英文学科卒業後、京王プラザホテル入社。在オランダ大使館に出向後、同社の人事改革に取り組む。1995年、マーサー・ヒューマン・リソース・コンサルティング(現マーサージャパン)に入社。2000年、38歳で日本法人代表取締役に就任。その後、キャドセンター代表取締役社長、カルチュア・コンビニエンス・クラブ代表取締役COOなどを歴任。2010年7月より「働く時間・学ぶ時間」をかけがえのないものにしたい、という思いのもと、経営コンサルティング事業と人材育成事業を柱とする(株)Indigo Blueを本格稼働。代表取締役社長を務めている。2014年7月から東証マザーズのパス株式会社の代表取締役CEO、同年12月から雑誌「DRESS」を発行する株式会社giftの代表取締役会長を兼務。
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