ビジネス著者が語る、リーダーの仕事術
「うれしい派」の人は、迷う(2/2 ページ)
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
例えば、トイレの掃除をしても、誰がしたかは分かりません。トイレを使う人が、トイレ掃除をしている人に「ありがとう」と言う場は、ないのです。
しんどい仕事をしたら給料がいいとは限りません。「ほめなくてもいいから、せめて感謝ぐらいはしてほしい」と言っていたら、人のために何かをするという行為はできなくなります。
現実は、人のためによかれと思ってしているのに怒られるのです。ボランティアは、ほとんどがそうなります。人助けをしているのに、助けている人から文句を言われます。ここで「うれしい派」の人はいなくなります。「人に喜ばれるのが好き。だから接客業が好き」と言う人は、ここで行き詰まって人間嫌いになるのです。
結果を求めると、迷う
「うれしい派」の人は、「自分の仕事で、これだけやったという結果が出てくるのがうれしいです」と言います。
例えば、建設業で働いている人は「自分がかかわった仕事の建物が建つのがうれしいですね」と言うのです。この考え方は、「楽しい」ではなく、「うれしい」です。建物が建ったというのは、結果です。
実際の仕事においては、ボツもあるし、競合で負けることもあります。「いいね」と言われていた企画が、最後のところで逆転してボツになるのです。ボツになった仕事、負けた試合が楽しいかということです。
「○○ができると楽しい」というのは、結果が楽しいのです。それは「楽しい」ではなく、「うれしい」です。「結果」という見返りを求めているのです。
「楽しい派」のモノづくりの人間は、結果が形にならなくても気にしません。全部ボツでも楽しいのです。そういうことを考えること自体が楽しいからです。
「楽しい派」の人は、プレゼントを探している間が楽しいのです。「うれしい派」の人は、プレゼントをあげた相手が喜んでくれて、それでつき合うことになっては初めて「うれしい」と感じます。
女性にお寿司をごちそうしてエッチをしようとしている男性は、「うれしい派」です。そういう人は、お寿司を食べている間は楽しくありません。「できれば、お寿司は省略したい。なしで済んだらいいのに」と思っています。満足するのは、エッチができた瞬間だけです。
「楽しい派」の人は、お寿司を食べている時も、お寿司屋さんを選んでいる時も、なかなか予約がとれなくて四苦八苦している時も、エッチがなくてガッカリしている時も、「今度は何を食べに行こうかな」「何をしようかな」と考えている時も楽しんでいます。
ずっと楽しいのです。ここに満足感があります。「楽しい派」の満足は、永遠です。「うれしい派」の満足は、一瞬にすぎません。実は、一瞬ですらなく、ゼロ秒です。女性とエッチできたとしても、「これなら高いカウンターのお寿司でなくても、回転寿司でもいけたかな。ムダな投資をしたな」と思うからです。
結果は得られているにもかかわらず、「しくじった」「損した」という気持ちになるのです。断られたら、もちろん「損した」と思います。どちらに転んでも、満足度がないのです。そういう経験を何度も積み重ねていると、「またそうなるのではないか」というネガティブな予測しかできなくなります。
結果、AかBかを選ぶこともできなくなるのです。結果より、目標を目指すことで、迷わなくなるのです。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
ビジネス著者が語る、リーダーの仕事術
この記事の著者
関連記事
ITmedia エグゼクティブのご案内
「ITmedia エグゼクティブは、上場企業および上場相当企業の課長職以上を対象とした無料の会員制サービスを中心に、経営者やリーダー層向けにさまざまな情報を発信しています。入会いただくとメールマガジンの購読、経営に役立つ旬なテーマで開催しているセミナー、勉強会にも参加いただけます。 勉強会のスケジュールはこちら
ぜひこの機会にお申し込みください。
入会希望の方は必要事項を記入して申請ください。審査のうえ登録させていただきます。
- 入会条件:
- 上場企業および上場相当企業の課長職以上
※入会は無料です
エグゼクティブコンテンツ
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
チェキの新製品、タッチパネル式大画面を初搭載 富士フイルムが2機種新発売へ
-
2
「昆虫サイボーグ」で災害現地の行方不明者ゼロに挑む
-
3
「対策している」と「守れている」は違う - 防御力を経営に見せる富士通のサイバーセキュリティ戦略
-
4
5年で辞める予定の元数学青年が「しなやかな心とぶれない軸」でCISOへ - 富士通 太田氏
-
5
眠れない日こそ活動量を増やそう。認知行動療法で自分を変える、一生モノの思考術とは?
-
6
第55回:「誰が言ったか」で判断していないか──SNS時代、エグゼクティブに必要な「空気に逆らう力」
-
7
貨物の搬送車両で自動運転「レベル4」 福岡空港、国内3カ所目
-
8
パレスホテル箱根が2029年秋開業へ、国立公園内にマウンテンリゾート誕生
-
9
「上司の9割は部下の成長に無関心」時代に人を育てる3つの鍵
-
10
「話を聞いてもらえない」のは、内容のせいとは限らない――伝わる人が押さえる第一印象
ITmedia エグゼクティブ SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaエグゼクティブをフォロー