ビジネス著者が語る、リーダーの仕事術

リーダーこそ「小説」を読もう!!(1/2 ページ)

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『アクション リーディング 1日30分でも自分を変える“行動読書”』

 経営者やリーダーの中には、本を読む人も多いでしょう。私が、経営者やリーダーに勧めるのは、小説やコミュニケーションの本なのです。

 小説が大切な理由は、それが恋愛小説であれ、歴史小説であれ、SF小説であれ、自分とは違う人の人生や考え方を知ることで経験が豊かになり、人としての成長を加速してくれるからです。「心のひだ」を増やしてくれます。

 「心のひだが多い人」とは、ふところの深い、器が大きい、人の気持ちが分かる、人間力のある人で、仕事をしていく上で、また、リーダーシップを高める上でも欠かせないと考えています。

 ここで、リーダーシップというのは、必ずしも会社で昇進するということだけではありません。地域のコミュニティや趣味の仲間とのちょっとしたプロジェクト、誰かと一緒に何かの行動をするときでも、リーダーシップがある人がいれば、スムーズに進みますし、成果も出るので楽しくなります。

 私のこれまでのすべての読書は、多分この「心のひだを増やす」というキーワードを中心に続けてきたと言っても過言ではありません。

 なぜ、人の気持ちが分かる人が、リーダーに適しているのか。

 他人の気持ち、痛みがわかる人は、一方的に決めつけず、現場や相手の状況をまずよく理解しようとします。そうすると、なぜできないのか、どこがまずいのか、解決の糸口はどこにあるのかがすぐに見えてきます。部下や当事者も、理解してもらっていることが分かるので、怖がらずに率直な話をしてくれます。

 「心のひだ」が十分であれば微妙なニュアンスも一度聞けば理解でき、容易に想像もできます。ということで、仕事もプライベートも、余計なストレスなく、ありのままの姿を把握しそれに基づいて、ベストなやり方で進めていくことができるのです。

 ただ、残念ながら、そういう人はどちらかというと少数です。多くの方は、自分の痛みはよく分かっても、人の痛みまでなかなか思いをはせないのではないでしょうか。分からなくはないとしても、余裕がなく、つい無視してしまいがちです。若い頃は、それでも少しは感じていたものの、社会に出て年数がたつにつれ、面の皮が厚くなるというか、感じなくなっていきます(感じなくしていっているともいえます)。

 皆さんの周りにいないでしょうか。「結果」は何とか出しているけれど、社内の評判はイマイチで、あまり尊敬されていない、という人は。

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この記事の著者

赤羽雄二
赤羽雄二

東京大学工学部を1978年に卒業後、小松製作所で建設現場用ダンプトラックの設計・開発に携わる。1983年よりスタンフォード大学大学院に留学し、機械工学修士、修士上級課程を修了。1986年、マッキンゼーに入社。経営戦略の立案と実行支援、新組織の設計と導入、マーケティング、新事業立ち上げなど多数のプロジェクトをリード。1990年にはマッキンゼーソウルオフィスをゼロから立ち上げ、120名強に成長させる原動力となるとともに、韓国企業、特にLGグループの世界的な躍進を支えた。2002年、「日本発の世界的ベンチャー」を1社でも多く生み出すことを使命としてブレークスルーパートナーズ株式会社を共同創業。最近は、大企業の経営改革、経営人材育成、新事業創出、オープンイノベーションにも積極的に取り組んでいる。著書に『ゼロ秒思考』『速さは全てを解決する』(ダイヤモンド社)、『マンガでわかる! マッキンゼー式ロジカルシンキング』『マンガでわかる!マッキンゼー式リーダー論』(宝島社)、『もうこれで英語に挫折しない』(祥伝社)、『アクションリーディング』(SBクリエイティブ)などがある。

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