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「陽転思考」のすすめビジネス著者が語る、リーダーの仕事術(2/2 ページ)

生きていて落ち込むことがあるのは当たり前。その経験をプラスにもマイナスにも、どのように生かすかは自分次第。

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 仕事でミスをしたとき、その「失敗した」という事実は1つです。けれど「なんてついてないのだろう」という思いから始まって「俺って昔から上司に恵まれてないな」「何をやってもダメなんだ」とどんどん「マイナス」を探し、下を向いて立ち止まる人生。

 1回落ち込んで、その事実をしっかりと受け止めてから「お客様に直接影響する失敗でなくてよかった」「自分の甘さに気が付いてよかった」などその事実から「プラス(よかった)」を見つけて進む人生か、どっちの人生を選ぶかは自分の自由なのです。

 だから、自分で自分の人生が作れるのです。スタートは同じでも、前者の考え方で生きるか、後者の考え方で生きるかによってその後の人生は変わるからです。もちろん後者のほうが前者よりも幸せになります。物事は中立です。誰の味方もしていません。だからこそ、自分がそれをどのように受け止めるかによって、物事が「失敗で損した事実」か、「学びと経験」かに変わるのです。

 さて、今、日本には景気回復のために「雇用の拡大を!」と声を高らかに叫ぶ政治家がいます。実際に仕事の数も減っていて、この春卒業した大学生の就職率は60.8%で過去最悪。就職も進学もせずフリーターやニートになる学生が70万人もいます。

 だからこそ「雇用の拡大」は本気で取り組むべき課題であることは当然なのですが、企業側からは、「やる気のある人が少ない」「コミュニケーション能力がない」など採用したくてもほしい人がいないという現実問題も抱えています。また、実際に海外留学する日本人の数が年々減少しています。どんなことでも無難にこなせることを望み、失敗を怖がって前に進まない人が増えたことが原因だとわたしは思っています。

 外に出て行くのは勇気がいります。何もしないでじっとしていれば失敗する危険は生まれません。けれど、挑戦を避けて摩擦を恐れて、部屋に閉じこもったような人生に、輝く未来とそれを受け取るだけの成長はありません。小さいころ、ナイフを使うのは危ないと言われました。けれど、手を切ったりしてその使い方を覚えれば、生活に欠かせない道具となり、安全な使い方を身につけることができました。怖がってナイフを使ったことないまま大人になり、ナイフを持つから使い方を間違い、人を傷つけてしまうのです。

 わたしたちの生きて行くための知識はそんな小さな失敗の積み重ねでできあがっているのです。どんな経験も「よかった」と思える考え方が身につけば人間関係だけでなく、仕事にもよい影響が生まれるのです。

著者プロフィール:和田裕美

外資系教育会社で営業時代、プレゼンしたお客様の95%から契約をいただく圧倒的な営業力で世界2位の成績を収め、短期間に昇進を重ね、20代、女性でははじめて2万人に1人の確率と言われる代理店の支社長となる。その実績は後に続く女性営業マンに多大な影響を与え数々の成功者を作り上げる。2001年、株式会社ペリエを設立。現在は、営業・コミュニケーション・モチベーションUPのための研修・講演を日本にとどまらず、海外でもオーストラリア(シドニー)やハワイ(ホノルル)等、講演活動を展開している。執筆活動においては、代表作『人に好かれる話し方』『人生を好転させる「新・陽転思考」』をはじめ、最新刊『「陽転」コミュニケーション(日経BP社)』『神社が教えてくれた人生の一番大切なこと(マガジンハウス)』など著書多数。


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