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六本木でアート三昧するタイムアウト東京のオススメ

東京の街の“ローカルエキスパート”が、仕事の合間に一息つけるスポットやイベントを紹介します。

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 色づいた木々から差し込む光が温かくて気持ち良い日があったかと思うと、冷たい雨が降ったり、秋の空模様は本当に変わりやすいですが、体調など崩していらっしゃいませんか。ここのところ、情報が食欲の秋に偏りがちなタイムアウト東京でしたが、芸術の秋でもありますね。今回は、オススメのアート情報をお届けします。


会田誠『灰色の山』2009-11年 制作協力:渡辺 篤 タグチ・アートコレクション蔵 Courtesy: Mizuma Art Gallery

 まず紹介したいのは、11月17日(土)から森美術館で開催される「会田誠展:天才でごめんなさい」です。この展示は、1965年生まれの現代美術家・会田誠氏の初期作品から最新作までを紹介する大規模個展。1990年初頭のデビュー以来、日本の現代社会をシニカルに捉え、1度見ると忘れられない作品を発表し続けている会田氏ですが、今回は初期代表作『あぜ道』から最新作7点を含む、約100点が紹介されます。

 “エログロ作家”と呼ばれるようになった『巨大フジ隊員 VSキングギドラ』や『犬(雪月花)』シリーズなど、“18禁の部屋”も登場します。2008年以降続けてきた段ボールワークショップがあり、今回も観賞者が参加できるワークショップを開催され、ついに完結する予定ですので、ご興味のある方はぜひご参加くださいね。


ティモ・サルパネヴァ 『「i」ガラス i-103/i-401/i-104/i-102』1956年 イッタラ社製 フィンランド国立ガラス美術館蔵 撮影:ティモ・シルヤネン

 続いて、11月21日(水)からサントリー美術館で開催される「森と湖の国 フィンランド・デザイ」を紹介しましょう。こちらは、フィンランドの洗練された生活用品、中でもガラス作品のデザインを紹介する展覧会です。

 森と湖に囲まれた、フィンランドの美しい自然と風土がインスピレーションの源となり、地球にやさしく、自然とともにあり続けるデザインが生まれたのでしょうか。1950年代から、国際的な評価を得て台頭したフィンランドのデザインは、アルヴァル&アイノ・アールト夫妻を始め、優れたデザイナーを輩出してきました。ぜひ、素晴らしいデザインをご堪能ください。

 タイムアウトバジェット:『会田誠展:天才でごめんなさい』一般1500円、高校・大学生1000円、4歳〜中学生500円、『森と湖の国 フィンランド・デザイン』当日一般1,300円、大学・高校生1,000円/前売一般1,100円、大学・高校生800円

 さて、今回は森美術館、サントリー美術館と六本木のヴェニューで開催されるアートイベントをご紹介しましたが、六本木にお出かけの際は、ぜひ「六本木でしかできない101のこと」をチェックしてくださいね。指までなめたくなるスペアリブや、世界のウィスキーが飲める店など、情報が盛りだくさんです。

著者プロフィール:タイムアウト東京 コンテンツ・ディレクター 東谷彰子

タイムアウト東京は、ロンドンを中心に、ニューヨーク、上海、クアラルンプール、テルアビブ、アムステルダム、シドニーなど、世界35都市に広がるメディア、タイムアウトの東京版です。「本当に素晴らしいものは、世界のどこであれ誰であれ感動を与えてくれる」という考えのもと、日本の優れたヒト・モノ・コト・コンテンツ・サービスを英語・日本語のバイリンガルで発信しています。


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