心も体も温めてくれる銭湯。近所の常連や部活帰りの学生、ふと入りにきた客など、さまざまな交流が生まれる場です。ここでは、そんな銭湯を舞台にしたコメディーや人間ドラマ、サスペンス映画を、舞台となったロケ地もあわせて紹介します。印象的なあのシーンを思い浮かべながら湯につかってみてはいかがでしょう。
2019年11月15日(金)に公開される、立石のレトロな街並みも必見の、映画『わたしは光をにぎっている』。監督と脚本は中川龍太郎(映画『走れ、絶望に追いつかれない速さで』など)です。
本作は長野から上京し、銭湯で働くことになった宮川澪 (松本穂香)の日常を立石の再開発問題と絡めてたんたんと描かれていきます。光石研演じる三沢京介が店主を務めるレトロな銭湯は、映画の結末と同じく残念ながら廃業(そのため非公開)。
しかし再開発が進み、数年後には見れなくなってしまうかもしれない立石の街並みが記録されているのも本作の魅力です。劇中ではスッポン鍋を食べていたが実は寿司屋の江戸安や、人気中華料理店の蘭州などで撮影が行われています。
今年8月に公開すると話題を呼び、上映期間と館数をじわじわと伸ばしている映画『メランコリック』。映画製作ユニット「One Goose」の映画製作第1弾作品です。
本作は、深夜に殺人が行われる銭湯を舞台に、人生が大きく動き出してしまう人々の人間模様を描いたサスペンスコメディ。撮影場所となった松の湯(千葉県勝浦市勝浦43)は、千葉県勝浦市で100年以上営業する老舗銭湯で、海沿いの銭湯らしい雰囲気があり、漁師も多く訪れる千葉で一番古い銭湯です。
ヤマザキマリによる漫画『テルマエ・ロマエ』を原作とする映画。2014年には、続編となる『テルマエ・ロマエII』が公開されました。
テルマエ・ロマエは、ローマの公衆浴場から現代日本の銭湯にタイムスリップしてしまった、古代ローマの浴場設計技師ルシウス(阿部寛)が、日本の風呂文化を学んでいく姿を描くコメディドラマです。
西巣鴨にある木造作りの銭湯の稲荷湯は、ルシウスが最初にタイムスリップした場所。レトロな看板は映画の美術チームが制作したものをそのまま譲り受けたそうです。その他、お台場の大江戸温泉物語、温泉地では、巨大な天狗が印象的な栃木県の北温泉天狗の湯などで撮影が行われました。
その他「銭湯を舞台にした映画4選」では身も心も温まる銭湯映画を紹介しています。
著者プロフィール:タイムアウト東京 編集部
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