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建築家の新居千秋が設計したベーカリー&レストランが清澄白河に誕生タイムアウト東京のオススメ

東京の街の“ローカルエキスパート”が、仕事の合間に一息つけるスポットやイベントを紹介します。

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 老舗砂糖メーカーの大東製糖が2023年9月1日、清澄白河の隅田川沿いに「ファーム トゥー ミー シュガー ファクトリー」をオープンしました。

 同店は、かつて「大丸東京店」で同社が経営し、「食べログ 百名店」や「パン屋大賞」に選ばれた人気ベーカリー「カーラ・アウレリア」をリニューアルした店舗です。「パンと料理のマリアージュ」をテーマに、おいしさや楽しみ方を進化させました。また、食を通して消費者と自然や産地(地域・人)との架け橋になることを目指しているそうです。


画像提供:大東製糖株式会社

 1階がベーカリー、2階はラボキッチン、3階はレストラン、 屋上は庭園になっています。壁面緑化で「Farm to Me」の「F」をかたどった建屋とインテリアは、「大船渡市民文化会館(リアスホール)」などを手がけた日本を代表する建築家、新居千秋によるものです。自然や生物同士の結びつきを求める生命愛、「バイオフィリア」をテーマに、外壁は季節ごとに花が咲いたりや葉の色が変わったりする植物を混植し、四季を演出しています。

 2階の個室は、多方向から差し込む複雑な反射光によって二十四節気を表現。3階からは隅田川の眺望も楽しめます。


画像提供:大東製糖株式会社

 ベーカリーを取り仕切るのはカーラ・アウレリアをけん引してきた藤枝敏郎。バゲット、カンパーニュ、ライブレッド、ブリオッシュ、高加水パンを店のキーブレッドとして販売しています。藤枝自らが産地を訪れ、国産小麦粉をはじめ、信頼する生産者から安心・安全な食材を厳選。「日本一のおいしさ」を目指し、製法なども一から見直しブラッシュアップしました。

 製糖メーカーとして、含蜜糖の味や機能性を生かしたパンや焼き菓子も販売しています。


画像提供:大東製糖株式会社

 レストランは、地産地消のイタリアン「アル・ケッチァーノ」の奥田政行が監修しました。日本各地の食材で作られたパンや紅茶と高め合う料理をコースで提供。同社が生産するサトウキビからできた砂糖、酢、ラム酒を使った料理とともに、5種類のキーブレッドが好きなだけ味わえます。

 ラボ&キッチンでは菓子やサンドイッチ、缶詰を製造。通路から製造工程が見られるのも楽しいでしょう。スタジオ機能を持つ個室では食育セミナーなども開催する予定です。

 隅田川も眺望できるベーカリーレストランで、ゆったりとした時間を過ごすのもよし、散歩の途中でパンを買いに立ち寄るのもよし。川辺の新スポットで、新発想のパンとの出合いを楽しみましょう。

 「建築家の新居千秋が設計したベーカリー&レストランが清澄白河に誕生」では、さらに情報を紹介しています。是非チェックしてください。

著者プロフィール:タイムアウト東京 編集部

タイムアウト東京は、ロンドンを中心に、ニューヨーク、上海、クアラルンプール、テルアビブ、アムステルダム、シドニーなど、世界108都市39カ国に広がるメディア、タイムアウトの東京版です。「本当に素晴らしいものは、世界のどこであれ誰であれ感動を与えてくれる」という考えの下、日本の優れたヒト、モノ、コト、コンテンツ、サービスを英語・日本語のバイリンガルで発信しています。


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