11月も最後の週となりました。暑い夏が長かったせいか、秋が短すぎて、まだまだ12月を迎える準備ができてない感じもします。師走を迎える前に、懐かしい味でほっと一息つくのはいかがでしょうか? 今回タイムアウト東京がオススメするのは、永遠の定番おやつホットケーキです。原宿界隈で賑わうパンケーキとは一線を画す、ホットケーキ専用の銅板を備えた喫茶店でプロが焼き上げるホットケーキ。均一で美しい焼き色と、さっくり、ふんわりした特有の触感、家庭では出せないプロの味をお楽しみください。
まず紹介したいのは、下板橋にあります「ピノキオ」です。東武東上線大山駅から歩いて12〜13分ほど、住宅街の中にぽつんと佇む「ピノキオ」は、レトロ感あふれる喫茶店。ビニールレザー張りの椅子、懐かしのテーブル型ゲーム機などが健在で、ザ・昭和とも言うべき雰囲気が漂う店内には、年配の常連客と、名物ホットケーキを求めてわざわざ訪れる若い客とが混ざり合っています。
同店のホットケーキは、20分ほどかけて銅板でじっくり焼き上げる、厚さ3センチはあろうかという存在感の際立ったルックスが特徴となっており、ふかふか、ふんわり系のホットケーキというよりは、目のつまった生地で、よく噛んで味わう食べ応え充分なタイプです。シロップをたっぷりかけて、ホットケーキに染み込んだところを味わっていください。
続いては、日本橋のビジネス街にあるホットケーキ専門の喫茶店「花時計」です。マスターが指定する席に速やかに座ってから注文をし、マスターがじっくりホットケーキを焼き上げるのを厳かに待つという、一種独特の緊張感がある店。ホットケーキは単品での注文も可能ですが、朝食やランチを兼ねて、ハム、ソーセージ、ベーコン、スクランブ ルエッグを一皿に盛り合わせた、ボリュームたっぷりの「デラックス」(1260円)を頼む人が多いようです。
塩気と甘みのリフレインに、ていねいに落としたブレンドコーヒーの苦みが抜群です。この季節は温かい飲み物が欲しくなりますが、70年代のデンマーク製ビンテージグラスで供されるアイスコーヒーをぜひ試してください。平日のみ、ラストオーダーは17時30分と限られた時間での営業となっていますが、近くを通りかかった際は寄ってみてはいかがでしょうか。
タイムアウトバジェット:ピノキオ450円、花時計「デラックス」1280円
お子さまと一緒にでかける方には浅草の「ミモザ」のホットケーキタワーがオススメですし、まだまだホットケーキが気になる方は「東京、喫茶店の銅板ホットケーキ」をチェックしてください。ホットケーキで、寒い日もほかほかにお過ごしください。
著者プロフィール:タイムアウト東京 コンテンツ・ディレクター 東谷彰子
タイムアウト東京は、ロンドンを中心に、ニューヨーク、上海、クアラルンプール、テルアビブ、アムステルダム、シドニーなど、世界35都市に広がるメディア、タイムアウトの東京版です。「本当に素晴らしいものは、世界のどこであれ誰であれ感動を与えてくれる」という考えのもと、日本の優れたヒト・モノ・コト・コンテンツ・サービスを英語・日本語のバイリンガルで発信しています。
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