成功者になれる人にしか理解できない!? プラスの現実逃避:ビジネス著者が語る、リーダーの仕事術(2/2 ページ)
現実逃避とは「やけ酒」や「ギャンブル」のようにマイナスのものではない。あらゆるストレスや苦悩を吹き飛ばす強力なパワーをもつ、常識を超えたプラスの現実逃避術とは。
さらに……、経済界で成功を収めたあるご隠居はこんなことを言っていました。「おみくじは大吉が出るまで引けばいいだよ」えっ? それ反則じゃあないですか? そんなことして意味あるんですか? 私はそう思いました。
でも、ご隠居は、「じゃあ、聞くが、おみくじは一体いつまでのことを予言しているか分かるか? 一年先なのか、それとも数ヶ月なのか。実際はそんな決まりはないのだよ。だから私は“次におみくじを引くまで”だと思っている。“凶”だった運勢も5分後には“大吉”に変わることだってあるんだ。
5分前の自分には運気はなかった。だが、未来に強く希望をもった自分にたった今、運気が生まれた。そう思えばいいのだよ。要は自分で自分の脳をだますんだよ。いい意味でな。これが上手なセルフメンタルコントロール……プラシーボ効果だよ」私は、何も言い返せませんでした。
このように、本書には、一見理解しがたいダイナミックな発想が次々に登場します。「何だ、そんなことか……」と思う人もいるはずです。しかし、やってみると意外に役に立つこともいくつかあるに違いありません。
私は今までに書籍や新聞のコラムなどで「自分に厳しくないと、ヒットは生まれるはずがない」と公言してきました。その考えは今でもまったくブレていません。
しかし、自分に厳しいだけでは永続的に成功することは不可能です。自分自身を上手に癒し、明日へのエネルギーを蓄える術を身につけていないと、どこかで疲労困憊(こんぱい)、枯渇してしまいます。
「オン」と「オフ」のダイナミックな切り替えは、ビジネス界で活躍し続けるために必須なテクニックです。
本書には他にも「癒しの達人たち」の「プラスの現実逃避」が続々登場します。それは逃げるのではなく、むしろ忍者のように「術」を会得する感覚に近いものです。
逆転の発想! まさかのアイデア! 心を癒してくれる超ウラ技! をぜひお試しください。
本書はあなたにとって、混迷する時代を生きぬくための「メンタルコントロール・秘伝の書」となるでしょう。そして、読み終わった後には、きっと「厳しい現実」が「優しい現実」になることでしょう。
著者プロフィール:五味一男(ごみかずお)
プロデューサー・演出家・作家
早大中退、日大芸術学部卒業。1987年日本テレビ放送網(株)に入社。2007年日本テレビ史上最年少で執行役員に就任。『クイズ世界はSHOW byショーバイ!!』『投稿!特ホウ王国!!』『マジカル頭脳パワー』『速報!歌の大辞テン!!』『ごくせん』『エンタの神様』『24時間テレビ』など数々の番組をヒットさせ業界では「視聴率男」「生涯打率No.1」などと呼ばれている。2013年には「テレビの歴史を創った50人」(小学館)の1人に選出されている。ヒットを生む「五味理論」はテレビ界を超え注目され、「慶応」「成城」など、大学の他に「リクルート」「ソフトバンク」「アサヒビール」「バンダイ」など
企業向けの講演や「大前研一ビジネススクール」の講師も務めている。
また「読売」「朝日」「産経」などの新聞でもコラムやエッセイを連載している。
著書に「視聴率男の発想術」(宝島社)「ヒット率99%の超理論」(PHP研究所)がある。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- チームシップが企業に与える影響とは
- 「三菱商事の鈴木です」と言う自己紹介は世界標準ではありません!──グローバルに活躍する技術
- 稼ぐ人はなぜ、1円玉を拾うのか?
- できる経営者は会社を作るとき明確な理由を持っている!
- 「数字、ファクト、ロジック」で物事はシンプルに決められる
- 世界をまとめて読む
- だから会議は意見が出てこない! 上司が言ってはいけない最大のNGワード
- 「あなたに会社をおまかせしたい」と言われる人は、何が違うのか?
- なぜ、あの動画ばかり再生されるのか? 2014年、動画最前線
- うそつきは「出世」の始まり!? できるウソのつき方とは?
- できるリーダーは3年戦略をきちんと創って進む!
- トップ1%のサッカープレイヤーに学ぶ成功哲学
- 仕事を「振る or 振られる立場」を巧みに使い分ける
- ダイエットの成功は仕事に何をもたらすのか
- 経営者・営業幹部必見! 社運をかけた「事業」を成功させる方法
- 成功の仕組みを借りて、自分の「ビジネスモデル」を作ろう
- 営業ならもっと数字で考えなきゃ!── 51のフレーズで学ぶ関西商人の魂
- 「惜しい部下」のスイッチはどこに?
- 優れたリーダーに必要な対話術
- 「それ、根拠あるの?」と聞かれた時の統計分析
- ビジネスパーソンのための英語は「どう話すか」ではなく「何を話すか」
- グローバルで活躍するための「考え抜く力」
- 今30代に求められるのは後輩を育て、上司を動かす「アニキ力」
- サラリーマンはなぜ、「社長」を目指すべきなのか?
- 部下を持ったら必ず読む「任せ方」の教科書
- 発想をカタチにする技術――新しさを生みだすありきたりの壊し方
- 「ソーシャルスタイル思考」で人間関係のストライクゾーンを広げる
- 決算書がただ読めるだけのリーダー 使いこなせるリーダー、その違いとは?――リーダーの即決即断をサポートする「A4一枚決算書」活用術
- もてるリーダー、もてないリーダー――対人魅力研究からのアプローチ
- グローバル時代のビジネスリーダーに「アジアで働く」経験がなぜ必要か?
- あなたのメッセージが伝わらないのは「声」が原因かも!?――1日5分のトレーニングで「よく通る低い声」を手にいれよう!
- 9割の人ができるのに、やっていない仕事のコツ
- 「小さくても大きなことができる時代の到来」――究極的にスリムな組織のためのヒント
- 誰でもできる聞く力、パワーアップ作戦――最初の一言のセオリー
- 「ここ一番」に強い人は「相手の脳ミソ」で考えている
- 企業で働くにも「起業家」のように働くことが必要な時代
- 遊んでいても結果を出す人 真面目にやっても結果の出ない人
- 習慣づくりに必要なのは「具体化」と「行動のコントロール」
- 独自の強み「キラーコンテンツ」の作り方
- 2014年の新興国経済と日本経済を俯瞰して予想する
- あなたもついている!? ビジネスシーン3つの嘘
- 仕事を楽にし、戦略的に人生を生きるためのセルフマネジメント
- 性格がよくなるメールの書き方
- 憲法改正は、本質を踏まえた「乗り降り自由」の議論が必要
- 実力は後からついてくる。まずは、自己PR力で理想の自分を売り込め!
- アベノミクスによる金融緩和は国民の9割を不幸にする
- 声を変えれば、うまく話せる!――「声」の認知的不協和を解消せよ!!
- 「吉田松陰」から学ぶ「明治維新をつくったリーダーシップ術」