10年後も見た目が変わらない人:ビジネス著者が語る、リーダーの仕事術(2/2 ページ)
食べるものを制限する代わりに食べ方に気を付ける。食生活を変えた人だけが知ることのできる見た目が変わらない世界とは。
「かっこよく」もしくは「美しく」そして「いつまでも若々しくありたい」と思わない人はそんなにいないはずです。それでも、食事に気を付けることができない大きな要因には、誘惑にうちかつだけの精神力やモチベーションがないことがあげられるでしょう。
だからこそ、「食べるものを制限する代わりに食べ方に気を付ける」「量を減らす代わりに食べる順番に気を付ける」というような、誰しもが超えられるハードルまで下げました。本書の後半には、本当にシンプルな基本のルールを紹介しています。中には、そのルールを実践するにあたり、食べる量が増えたのにもかかわらず体重を落とした人も少なくありません。居酒屋に行っても、おやつを食べても痩せるんだ、と不思議な感覚を味わう人も多くいます。
昼のスタミナ飯はスタミナがつくが、夜のスタミナ飯はかえってスタミナを奪う、早すぎる夕食はかえって太ることもある……など、留意すべき点について触れたことの中には、意外なこともあるかもしれません。
つい最近も、食事制限をせずに、筋肉量を維持したままで、4か月で6キログラム落とした経営者からは「今が人生で一番楽しい。最高のパフォーマンスを出せている」というフィードバックがありました。どこにいっても「イケメン経営者」と言われるようになったそのクライアントは、傍目にも、好循環サイクルに入っていることが分かります。
忙しい人ほど、時間と労力をかけずにかっこいい体を作りたいはずです。そして、見た目もマネジメントのひとつです。良い見た目の下地には、体の中から健康であることが必要ですし、健康であり続けることは、人生設計をする上で大事なパーツとなります。でも、健康になることがゴールなのではなく、思い描いた人生をおもいっきり生きて、幸せになることなのだと思います。
書いた本人が言うのもおかしいですが、本書は、健康マニアにはおすすめしません。知識の伝達ではなく、実践するために書いたスタートアップのための本だからです。「最低限の努力と最小限の時間で効率よく結果を出したい人」「食生活を変えるにあたって、成功イメージを描きたい人」「出口がないように感じるスランプに陥っている人」「これまで何度となくダイエットに失敗してきた人」にこそ、ぜひ読んでほしい一冊です。食が自分にもたらしてくれるさまざまな可能性を実感してくださることを願っています。
著者プロフィール:笠井奈津子
栄養士、食事カウンセラー、フードアナリスト
都内心療内科クリニック併設の研究所で食事カウンセリングに携わり、これまで10,000通り以上の食事記録をもとに栄養指導をしてきた。現在は、心と身体のケアを専門にフリーランスの栄養士として活動をしている。多忙なビジネスマン向けのリアルなアドバイスには定評があり、執筆や講演なども行う。また、作り手のストレスをなくすことも大事、との思いから簡単にできて栄養にも配慮したレシピ提案もしている。
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