都内でも、天気予報に雪のマークがつく今日この頃ですが、風邪などひいていらないでしょうか。今回タイムアウト東京がオススメしたいのは、真冬は極寒となるロシアの定番料理、ボルシチです。鮮やかな赤い色、特有の甘みと根菜ならではの食感が楽しめる、ビーツを素材にする赤いスープに、スメタナと呼ばれるロシアのサワークリームを添えたスープで、からだを芯から温めることができる一品です。都内にもボルシチを提供するお店は色々ありますが、老舗の味をお楽しみください。
まずは、1958年(昭和33年)から続く、恵比寿にある老舗洋食屋「キッチン・ボン」を紹介します。美空ひばりが愛したお店として知られていますが、1番のオススメがボルシチです。具材が良く煮込まれており、食感を味わえるのは牛肉とじゃがいものみ。さらりとしたスープは、にんにくがかなり効いていますが、これに添えられた生クリームを好みで溶かすことで、絶妙なまろやかさが生まれます。十分な量があるが、足りない気がしたなら、黒パンをオーダーするとよいでしょう。
続いて、三宿にあります「サモワー」を紹介します。2007年に渋谷の円山町から三宿に移転オープンした1950年創業の老舗です。オーナーのセンスが光る、洒落た店内で味わえるのが、牛肉が入った「ウクライナ風ボルシチー」。スープはかなりあっさりとしていて、煮込まれた野菜そのものの味が口に広がります。豆がごろごろと入っているのも特徴的で、品がありながらも、どこか懐かしい家庭的なボルシチには、常連のファンも多くいます。
ボルシチのほかにももう少し食べたいという方は、サクサクのパイ生地に挽き肉、玉ねぎ、刻んだゆで卵が詰まった「ピロシキ」をぜひ。ロシアビールの「バルティカ」やグルジアワインとともに味えば、寒さも吹き飛ぶでしょう。洒落た可愛らしい店なので、女性にもオススメです。
タイムアウトバジェット:「キッチン・ボン」のボルシチ1470円、「サモワール」のウクライナ風ボルシチー1000円
紹介した老舗のほかにも「東京、ボルシチ10選」では、ミネストローネにも似たような日本人に馴染みのある味のボルシチもリストアップしています。ぜひ、合わせてお楽しみください。お出かけの際は、温かくしてください。
著者プロフィール:タイムアウト東京 コンテンツ・ディレクター 東谷彰子
タイムアウト東京は、ロンドンを中心に、ニューヨーク、上海、クアラルンプール、テルアビブ、アムステルダム、シドニーなど、世界35都市に広がるメディア、タイムアウトの東京版です。「本当に素晴らしいものは、世界のどこであれ誰であれ感動を与えてくれる」という考えのもと、日本の優れたヒト・モノ・コト・コンテンツ・サービスを英語・日本語のバイリンガルで発信しています。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 仕事始めに、ほっと、おしるこ
- 忙しい年の瀬に紅茶の癒し効果を
- 見逃し厳禁の映画
- 酒席の〆はラーメンで
- 寒い日のホットケーキは銅板で焼く
- クリスマスに向けて準備する
- 六本木でアート三昧する
- 冬はイルミネーションを楽しむ
- 予約のとれない店を体験する
- 秋限定、和栗のモンブランを食す
- 秋の祭りは食にはしる
- 秋はグルマン垂ぜんのイベントへ
- 芸術の秋の始まりは「ネコずし」を
- サクサクシュークリーム流行中
- 残暑の冷やしメニュー
- 残暑のダイエットはスイーツで!
- 残暑は肉で乗り切る
- 新しい一服のススメ
- 夏の日本初上陸を楽しむ
- 天然水のかき氷で涼やかなひと時を
- 暑さはうなぎで乗り切る!
- ビールな夏イベント、開催中!
- 夏はシュワっと乾杯
- 初夏に小さな光を楽しもう
- 暑い夏を洋食で乗り切る
- チョコレートプリンで涼をとる
- クールにエコに夏を先取り
- 週末はビールではじける
- 世界的映画監督たちの展示
- 渋谷・原宿でチープイート
- 新大久保でチープイート
- 東京で、飲む価値のあるエスプレッソを探す
- 痺れる激辛麻婆豆腐でぽかぽかに
- 人混みをかきわけ、出会いたい味「サロン・ド・ショコラ」