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» 2015年07月17日 08時00分 UPDATE

ITmedia エグゼクティブ勉強会リポート:20代男性が好きなサッカー選手は?――つぶやきの分析でマーケティングが変わる (1/2)

ソーシャルメディアを活用したデータ分析が進化している。次世代のソーシャルメディア分析で実現される世界について事例を交えて紹介する。

[山下竜大,ITmedia]

 「ITmediaエグゼクティブ勉強会」に、NTTデータ 第三法人営業部 ソーシャルビジネス推進室 課長 佐藤勇一郎氏が登場。「事例に学ぶ、次世代ソーシャルメディア分析からイノベーションを!!」というテーマに基づき、次世代ソーシャルメディア分析を活用したイノベーションについて、事例を交えて紹介した。

従来型から次世代型のソーシャルメディア分析へ

150717sato.jpg NTTデータ 第三法人営業部 ソーシャルビジネス推進室 課長 佐藤勇一郎氏

 従来型のソーシャルメディア分析は、商品とブランドを軸とした分析で、リスクモニタリングやブランドモニタリング、プロモーション効果測定、顧客満足度(CS)調査、新しいインサイトの発見など、単体データでの「見える化」を中心とした、比較的に簡単な分析手法といえる。

 例えば、ある生命保険会社では「キャンペーンサイトの公開」、「ティザーCM」、「記者会見」、「新CM」という各施策の反応を定量的かつ定性的にプロモーション効果を把握する。またある食品メーカーでは、「味はどうか?」「価格はどうか?」「中身はどうか?」といった商品を分析する、などが従来型のソーシャルメディア分析である。

 「各種プロモーションの実施後や新商品の発売後には、ほんの数時間でさまざまな評価がソーシャルメディア上に書き込まれる。これらに関連する書き込みを収集し、分析することで、いち早く初動を把握することができる」(佐藤氏)

 次世代型のソーシャルメディア分析では、従来型のソーシャルメディア分析に、POSデータや消費者パネル、機械学習、言語処理、地図情報などを加えることで、より複雑な分析を実現。ソーシャルメディアからユーザー分析(プロファイリング)を行い、新商品の販売予測やより高度なターゲティングにつなげることができる。

 佐藤氏は、「従来型のソーシャルメディア分析では、"その商品に興味を持っている人が100人いた"という分析までだったが、次世代型のソーシャルメディア分析では、"その商品に興味を持っている100人は、どのようなユーザーなのか"というユーザーのプロファイリングが可能になる」と話す。

 例えば、POSデータに顧客情報が付加されたID-POSとソーシャルメディアを組み合わせたユーザー分析では、ある商品に関するソーシャルメディアを見た人の購入率は見ていない人の最大1.6倍、ある商品のことをソーシャルメディアに発信した人の購入率は発信していない人の1.5〜3倍になるという結果が得られたという。

 またバスケット分析とソーシャルメディア分析を組み合わせることで、ビールを購入した人はヨガやマラソンをやっている人が多い傾向にあるとか、ノンアルコールビールを購入した人は子育て中の人が多い傾向にあるなど、ライフスタイルや背景、価値観なども含めたクロス分析が可能になる。

 「ワールドカップを、パブリックビューイング、自宅、居酒屋など、どこで観戦し、そのときに、ビール、ピザ、寿司など、何を食べたのかというユーザー行動分析や、年代、性別でどのサッカー選手のファンが多いのか、観戦場所、食べ物はどのような傾向なのかなといった分析なども可能になる」(佐藤氏)。

 さらに位置情報(GPS)とソーシャルメディアを組み合わせることにより、誰がどこからどこまで移動したのかといったユーザー行動分析や、どの沿線のどの駅が住みやすいのか、この観光地はいつ行くと楽しめるのかなどの地域分析にも活用することができる。

 「より高度なターゲティングでは、ソーシャルメディアのユーザーIDと購買履歴を連携させ、ユーザーごとに異なるコンテンツを配信することでマーケティング効果を向上させることもできる。一方、ユーザーIDを連携せず、性別や世代別に抽出したトレンドワードで特定ユーザーにレコメンドメールを配信することもできる」(佐藤氏)

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