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» 2016年10月20日 07時20分 UPDATE

ビジネス著者が語る、リーダーの仕事術:ビジネスを変える優先順位――4つのチェックリスト? (1/2)

優れた結果を出す人も、平凡な結果の人も優先順位をもっている。少し考えてみてほしい。現在手に入れている結果は、何を大切にし、何を後回しにした結果か?

[池田貴将,ITmedia]

 この記事は「経営者JP」の企画協力を受けております。


ビジネス書の著者たちによる連載コーナー「ビジネス著者が語る、リーダーの仕事術」バックナンバーへ。


『この選択が未来をつくる―最速で最高の結果が出る「優先順位」の見つけ方』

 さまざまなビジネス書や上司が「優先順位をもて」とアドバイスをしています。しかし、忘れがちなのは、「人はみな自分自身の優先順位を生きている」ということです。

 優れた結果を出す人も優先順位をもっていますし、平凡な結果の人も優先順位をもっています。

 優秀な人は、最初から優れた能力をもっていたわけではないのです。限られた時間とエネルギーを何に配分するのか? というリソース(資源)の配分を適切に判断しただけなのです。

 ですから、平凡な人が優先順位を変えただけで、1日で生産性が2倍になる、ということは、よくあります。

 優先順位は、仕事や人生の結果に現れます。健康状態、財務状況、スキル、整理整頓、交友関係、経験したこと、などあらゆるものが私たちの優先順位を反映しているのです。

 次の質問に答えるだけで、ビジネスが変わったという人たちはたくさんいます。少し考えてみてください。

 「現在のあなたが手に入れている結果は、何を大切にし、何を後回しにした結果でしょうか?」答えづらい人もいるかもしれません。

 多くの人は「今手に入れている結果」ばかりを気にしてしまい、視野狭窄(きょうさく)に陥っています。多くのビジネスパーソンが「なぜ今その結果になっているのか?」ということが分からぬまま、やみくもに結果を良くすることを追いかけています。

 スポーツの競技でいくらやっても勝てない人が、「なぜ勝てないのか?」ということが分からずに、あれもこれもと新しい練習法に手をだしても勝てません。なぜ現在の結果なのか、という現状把握ができていないのに、やみくもに新しいやり方を学んでも、非効率的なのです。

 私たちの現在の結果は、これまでの選択によってつくられています。「何かを選んだということは、それを優先させている」ということの現れです。優先させたものを私たちは人生で手に入れているのです。

 だから賢明な人は、もっと頑張るのではなく、優先させるものを変えます。より結果が出るもの、より他との差別化ができるもの、より顧客の満足につながるもの、あなたが優先させるものをはっきりと絞らない限り、何も変わらないのです。

 ここでは本書「この選択が未来を変える」の中から、優先順位を変えるための4つのチェックリストをお届けします。

チェックリスト1:「重要なもの」と「重要に見えるもの」の違い

 重要なものと、重要に見えるものを間違わないようにしましょう。一見とてもよく似ているのですが、半年、1年、3年と経ってくると、「重要なことに取り組んでいた人」と、「重要に見えるけれど、実は重要でないものに取り組んでいた人」とでは、とても大きな差が生まれます。

 「重要なもの」とは、あなたの未来を変えるものです。一方、重要に見えるものとは、現在の延長線で終わってしまうものです。

 ビジネスパーソンに限らず、主婦でも学生でも、何かしらの責任と期日があって動いています。期日を守らないと現在のポジションが危うくなるかもしれません。そうした責任や期日の範囲だけで生きていると、現在の延長で終わってしまうのです。

 あなたの行動のなかに「未来を変えるもの」は入っているでしょうか?

チェックリスト2:「自覚的な人」か「無自覚な人」か

 結果を生み出す人は「自覚的な人」です。セールスにせよ、ダイエットにせよ、整理整頓にせよ、経営にせよ、結果を出す人は自分が何をしているのかが分かっています。Aをして、Bをして、Cをした。その結果うまくいくなら、同じことをすればいいし、うまくいかなかったら違うことを試せばいい。自覚的な人は、フィードバックからの修正が早いのです。

 逆に、「無自覚な人」は危ういです。

 「あれ、今日何したんだっけ?」

 「え?なんでこんなにオフィス散らかってるんだ?」

 「うそ!いつのまに月末?」

 このような現象は何となく日々を送っていることから生まれます。

 即効性が高いのは「時間の使い方を記録すること」です。時間の使い方を記録するだけで「なんとなく」を脱することができます。それだけではなく、自分の時間の使い方を記録すると、自分を観察する「もうひとりの自分」が育ちます。これが結果を出す人たちが共通してもっている「メタ認知」という、客観的に自分をみることができる力です。

 ただ時間の使い方を記録するだけで、仕事にリズムが生まれ、集中力が増したという報告は多数です。まずは15分ごとに何をしていたか記録してみましょう。

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