2014年をラーメンで振り返る：タイムアウト東京のオススメ

東京の街の“ローカルエキスパート”が、仕事の合間に一息つけるスポットやイベントを紹介します。

[五十嵐淳（タイムアウト東京），ITmedia]

　クールジャパン機構が一風堂の欧州進出に約7億円の出資を発表した一方で、「ミシュランガイド東京2015」では安価で質の高いメニューを提供するビブグルマン・カテゴリに和食が加わり、20店近くのラーメン店を紹介しています。もはや、ラーメン店は国際舞台を股にかけ、ビリオネアの栄華すら夢見ることができる「外食、サービス産業の最前線」となっています。今回は洋風ラーメン、無化調、台湾まぜそばなど、2014年を彩った麺を振り返ります。

　昨年、名古屋のローカルフード、台湾まぜそばの元祖である「麺屋はなび」が東新宿に進出しました。看板メニューの「元祖！台湾まぜそば」は、コシのある温かい太麺の上に、唐辛子で味付けされた挽肉、ねぎ、にら、のり、にんにく、魚粉、卵黄がのっており、それらを豪快に混ぜ合わせて食べる逸品。 スパイシーな挽肉と生ニンニクのパンチ、魚粉の風味がねっとりと絡み合ったこってり濃厚で複雑な味わいは、中毒性大。麺を食べ終わったあとに丼に残るタレは、「追い飯」（無料）を投入して完食するのがはなび流です。 繁盛点なので多少並ぶことは覚悟してください。

　2013年1月にオープンした、早稲田通り沿いにあるラーメン店「やまぐち」は、鶏ベースのスープに昆布や鰹の出汁を合わせた「追い鰹中華そば」と、鶏ガラや丸鶏をふんだんに使った「鶏そば」が名物。追い鰹中華そばは鰹の香りが強い醤油ベースのスープが特徴で、鶏そばは鶏のエキスが詰まったスープの香りと油が特徴であっさりとした外見とは裏腹にコクと深みのある一杯に仕上がっています。

　市ヶ谷駅より徒歩4分。外堀通りから少し路地に入ったところに位置する「麺や 庄の」は、行列の絶えない人気店。豚骨魚介系のラーメンをベースに、その季節ごとに限定メニューを提供する、意欲とセンスの溢れるラーメン店です。夏の冷たい創作麺もおすすめです。

　この他にも「東京、ベストラーメン 2014」では、タイムアウト編集部とラーメンハンターのメンチャックさんが協力して選出した、東京のベストラーメン20店を紹介しています。新店、リニューアル店から老舗まで、お気に入りの一杯を探しに出掛けてみてはいかがでしょうか。

著者プロフィール：タイムアウト東京 編集 五十嵐淳

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