皿に収まらない量や大きさがを売りにした料理、はみ出しグルメ。「器を大きくすれば良いのでは?」と野暮なことを考える人もいるかもしれませんが、見た目から受ける印象も料理の美味しさを左右する大事な要素です。はみ出しは、店側の演出であり、もてなしの心なのです。今回は食欲の秋におすすめしたい、東京で楽しめる、はみ出しグルメをご紹介します。
「うなぎ 仙見」の名物「はみ出しうな丼」(ランチ2,376円)は、朝割きした新鮮な国産鰻を贅沢に使用した一品です。大きくはみ出した肉厚のうなぎは、蒸し時間をたっぷりとることで、ふっくらとやわらかく仕上がり、丼からほろりと崩れ落ちてしまいそう。すっきりとした後味の甘めのたれと、魚沼産コシヒカリを使用した米の炊き加減も鰻の味を引き立てている一品です。
幡ヶ谷にあるラーメン屋「たけ虎」の「大判ちゃーしゅーめん」(1,030円)は、テイクアウト販売も行なう人気の自家製チャーシューが、麺はおろか皿が見えなくなるほどぎっしりと盛りつけられど迫力の一杯。量は多いが、チャーシュー自体は比較的さっぱりとしてもたれにくく、スープも豚骨、鶏ガラ、昆布、あごなどで出汁をとった優しい味わいなので、女性でもぺろりと食べられるはず。
焼肉店「ふたご」で食べられるはみ出しグルメは、その名も「はみ出しカルビ」(1,620円)。250グラムもあるという肉は、コンロにはまったく収まらず、期待を裏切らないはみ出しっぷりを見せてくれます。見た目だけでなく、カブリ、ゲタ、リブ芯、リブ巻きと1枚で4つの部位を楽しめるのも魅力。はみ出す肉をいったいどう焼けば良いのか戸惑ってしまうが、スタッフが見事な手さばきで焼き、切り分けてくれるので安心。食べるには予約が必要なので、電話で確認してからの来店を。
この他にも、「東京、はみ出しグルメ10選」では、ボリューム満点のメニューをピックアップしています。見た目は迫力満点ですが、フードファイターが挑戦するようなメガ盛りメニューは避けているのでご安心を。
著者プロフィール:タイムアウト東京 編集 五十嵐淳
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