日本IBMがNPOと協業して提供する環境教育プログラムでは、小中学生が楽しみながら環境について学べるよう、オンラインゲームを採用している。発電機を組み立てるシミュレーションなどができる。
日本IBMは8月14日、NPO(非営利団体)の早稲田環境教育推進機構(WE)と共同で、小中学校向けに無償で環境教育プログラムを提供すると発表した。提供するプログラムにはオンラインゲームを使った教材と環境の専門家による講義が含まれる。日本IBMが8月20日から開催する女子中学生を対象としたサマーデイキャンプで試行し、東京・葛飾にある区立小学校の6年生を対象に11月6日より提供する予定。
同プログラムでは、日本IBMが開発した教育用ゲームコンテンツ「Power Up」を使用する。Power Upは、3次元オンラインゲームで、プレイヤーは環境危機に瀕している架空の惑星で、モンスターと戦いながら太陽光発電機を直したり、風力発電機を組み立て直したりする。環境分野でのエンジニアリングの原理などについて学べるという。
生徒がゲームを体験した後、WEの環境教育の専門家が講師となり、風力発電などの代替エネルギーに関する講義や環境に関するディスカッションを行う。WEは授業での同プログラム実施を支援する。
プログラムは日本IBMの社会貢献活動の一環で行われるもの。「子供たちに数学や科学への関心を持ってもらうために本プログラムを提供します。子供たちが仮想世界や3Dといった教育界ではあまり使われていない技術に触れる機会を提供したい」(日本IBM広報)という。
同プログラムを試行する日本IBM主催のキャンプでは、無料で最先端のテクノロジーやエンジニアリングの情報が学べる。今年のキャンプでは、環境教育のプログラムが目玉であるとしている。ほかにはロボットを用いたプログラムなどが用意されている。
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早稲田大学商学学術院教授
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明治学院大学 経済学部准教授