デンソーは、世界32カ国11万人を超える社員を接続するグローバルネットワークにWAN最適化システムを導入した。ネットワークのレスポンスを改善し、通信コストを削減するのが狙い。
デンソーは、世界32カ国11万人を超える社員を接続するグローバルネットワークにWAN最適化システムを導入。ネットワークのレスポンスを改善し、通信コストを削減した。同システムは2006年10月から段階的に導入され、4月から本格運用されているという。
デンソーのグローバルネットワークは、IP-VPNで全世界94拠点を接続。最大帯域4Mbps、平均帯域800Kbpsで接続している。そのインフラ上で、生産管理システム、電子メール、CAD、TV会議などのアプリケーションが利用しているが、ネットワーク規模の拡大に伴い、帯域の圧迫による遅延が課題となっていたという。
そこで、拠点を結ぶWAN回線のパフォーマンスを最適化するため、ジュニパーネットワークスのWAN最適化システム「WX セントラル・マネジメント・システム」(WX CMS)を採用し、「WX 20」「WX 50」の2機種を全世界60拠点に100台以上を配備した。
WAN最適化システムとは、TCPやアプリケーション固有のプロトコルの高速化や、帯域利用の優先設定、データ送信の重複排除などの技術を組み合わせて、WAN回線の通信を最適化する装置。
デンソーIT企画部主任部員である小林公英氏によると、同システムを導入したことで、FTPファイル転送が60%、電子メールが30%高速化できたとしている。これは、ネットワークの帯域をアップグレードした場合と比較すると、約10%のコスト節約につながる効果だという。
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明治学院大学 経済学部准教授