eメディアグループでは、数社の電子ブック作成ツールを検討したが、スターティアが提供する「Digit@link ActiBook(デジタリンク アクティブック)」を採用することに決定した。採用の決め手となったのはどんな点だったのだろうか。岩波氏は次のように語る。
「単純に電子ブックとして読めるだけではなく、読者が付箋をつけたり、印刷時には部分的に透かし処理を設定できるなど、細かな工夫があるところです。こうした機能を活用することで、何度も読んでいただける可能性が高まります。これは顧客が求める最大の効果の1つです」
導入を決めたのは07年の春。パッケージとして購入し活用がすぐに開始された。現在、このサービスをフル活用している顧客は1社だが、サービス活用を検討している顧客は数社はあるという。近い将来利用顧客は増えるとみられるが、eメディアグループでは、新規顧客へのアピールも続けていくという。目新しいツールとして、一時的に利用されるのではなく、多方面からのニーズを集約して定着化を目指すとのことだ。
ITmedia 電子ブック化するコンテンツは顧客がどのように提供するのですか?
本間 PDFで提供されます。電子ブックにすること自体は簡単ですが、ご提供いただいたコンテンツをそのまま掲載すればいいというのではないのです。ネット上に掲載するときに配慮しなくてはならないものもあります。顔写真など部分的に削除したり、加工する必要がでてくる場合もあるのです。
岩波 電子ブック化してから、画像や文章の修正について、いろいろとノウハウもあるようなので、今後スターティアさんの担当者と密にコミュニケーションをしていきたいと思います。
ITmedia 広報的な役割として電子ブックは強い味方ですか。
岩波 やはりページをめくる感覚で読めるというのは、ユーザーにとっては非常に親しみやすいと思います。インターネットを普段利用されない人にも浸透するのではと考えます。当社はJAグループの方たち向けに広報誌づくりのセミナーなどを開催しているのですが、こうした活動もさらに広げていき、広報担当者同士のコミュニケーションも活発化していこうと考えています。そこに電子ブックが一味違った役割を果たすのではと考えています。
ITmedia 今後の活用は?
本間 電子ブックならではの特長を付加していきたいですね。音読された声が出てくるものなどチャレンジできる機能はどしどし取り入れていければと思います。また、弊紙の縮刷版などへの応用・展開も考えています。
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早稲田大学商学学術院教授
早稲田大学大学院国際情報通信研究科教授
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明治学院大学 経済学部准教授