渋沢栄一邸宅の跡地に食と香りの新たなスペースが登場タイムアウト東京のオススメ

東京の街の“ローカルエキスパート”が、仕事の合間に一息つけるスポットやイベントを紹介します。

» 2024年12月31日 07時07分 公開

 渋沢栄一邸宅の跡地である「日証館」に、食と香りの新たなスペースが2024年12月21日にプレオープンしました。カカオの可能性を探求するラボ「ニブ(nib)」と、フレグランスブランド「ローラシア(LAURASIA)」を展開するフレグランスロビーが一つになった施設です。

画像提供:ニブ

 食のスペースを担当するニブは、同建物1階に入居しているチョコレート&アイスクリームショップ、「ティール(teal)」の眞砂翔平がシェフを務めます。「トップ・オブ・パティシエ・イン・アジア」で、「アジアベストショコラティエ」の受賞をはじめ、国内外のコンクールで多数受賞。さまざまなスタイルや調理法で、カカオの魅力を届けています。

 内装の壁には、カカオ豆の外皮を練り込んだ素材を使用。カカオの素材への理解や学びにつながるきっかけの場としての機能や、コミュニティーが生まれる仕組みづくりを行っていきます。

画像提供:ニブ

 メニューは、チョコレートだけではないカカオの魅力を詰め込んだデセールコースを、シェフズテーブル形式で提供します。おすすめは「カカオのデザートコース」(5,500円、税込み)。「カカオの のみもの」、選べる小菓子「カカオの調理発見 『ひとつまみ』」、皿盛りデザート「nibから」とおまけが付いたセットメニューです。

 ほかにもアラカルトメニューや、小菓子「カカオの調理発見 『ひとつまみ』」のテイクアウトも随時スタートします。

画像提供:フレグランスロビー

 香りをテーマにしたフレグランスロビーでは、「Atmosphere inc.」のオリジナルフレグランスブランド「ローラシア」を中心に展開。カウンセリングルームを設置し、オーダーメイドの調香や、リテール向け製品としてローラシア初のプロダクトも発売予定です。

 フレグランスロビーの象徴的な機能として、調香師の山内みよが手がけた「蒸留機能を活かした実験的な取り組み」があります。ニブのデセールで使用した果物の皮やスパイスなど、廃棄する素材から抽出した香りの開発や、屋上菜園プロジェクト「Edible KAYABAEN」とのコラボレーションも行われるそうです。

 そのほか、山内が過去に手がけた香りのアーカイブのインスタレーションや、日証館の歴史にちなんだ香りも体験できます。「Ho Wood」「Cedar Wood Atlas」「Clove Leaf」などの香りが空間を包み込みます。

 近代日本経済の父と称される渋沢栄一ゆかりの地に展開される同施設。その歴史的な場所から、食と香りの共存という新しい挑戦をテーマに価値を生み出すことを目指しています。

 「渋沢栄一邸宅の跡地に食と香りの新たなスペースが登場」では、さらに情報を紹介しています。是非チェックしてみてください。

著者プロフィール:タイムアウト東京 編集部

タイムアウト東京は、ロンドンを中心に、ニューヨーク、上海、クアラルンプール、テルアビブ、アムステルダム、シドニーなど、世界108都市39カ国に広がるメディア、タイムアウトの東京版です。「本当に素晴らしいものは、世界のどこであれ誰であれ感動を与えてくれる」という考えの下、日本の優れたヒト、モノ、コト、コンテンツ、サービスを英語・日本語のバイリンガルで発信しています。


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