東京の街の“ローカルエキスパート”が、仕事の合間に一息つけるスポットやイベントを紹介します。
毎日46万人が利用するメガステーション、東京駅。1階・地階に広がり、実に150店舗以上におよぶ個性あふれる飲食店が軒を連ねる東日本最大規模のエキナカ商業施設のグランスタ東京をはじめ、「東京ラーメンストリート」が入居する東京駅一番街など、全国の老舗や名店の美食、人気ブランドの新業態が集積しており、日夜話題を集めています。
ここでは東京駅内に絞って、イートインで楽しめる3軒をセレクトしました。多彩なジャンルの絶品グルメを堪能しましょう。
駅構内中央に大きな暖簾(のれん)がひるがえる、近畿大学水産研究所 はなれは、世界で初めてクロマグロの完全養殖に成功した水産養殖のパイオニア・近畿大学(以下、近大)による養殖魚専門料理店です。近大産の稚魚(種苗)を日本全国の養殖業者が育てた「近大生まれの魚」を、新鮮な刺し身や焼き魚で提供しています。
赤身と大トロと中トロ身の3種を一度に味わえる「近大生まれ マグロづくしの手桶寿司」(3480円)は、同店のシグネチャー的存在です。脂の乗った贅沢なマグロを味わえます。
一番人気は、近大生まれのマダイ・シマアジ・マグロの3種が盛られた「近大紅白手桶寿司」(2700円)。白身と赤身の色合いも美しく、それぞれ異なるうま味がバランス良く楽しめます。
優しい口当たりの赤酢の酢飯は、近大農学部が米穀メーカーと共同研究開発した金賞健康米を使用。味噌汁は、マグロの中骨エキスが凝縮されコク深い味わいです。
次に紹介するのは、原宿に本店を構える中華の老舗「南国酒家」による「あんかけやきそば」専門店、あんかけやきそば 南国酒家。麺は皿で、餡(あん)は土鍋で、とそれぞれ別盛りで提供されるのが特徴です。数回に分けて餡をかけることで、パリッとした麺の食感を最後まで楽しめます。スタンダードは「五目具だくさんあんかけやきそば」(1600円)。シュウマイ、スープ、杏仁豆腐が付いたセットもあります。
餡には、エビやキクラゲ、白菜、小松菜、豚肉、チャーシュー、イカ、タケノコなどが入っており、かなりの重量感ですが、具の味わいのハーモニーは絶品です。「本格、だけどカジュアル」な中華の進化系が楽しめます。
肉好きなら、dancyu食堂も見逃せません。食の雑誌『dancyu』がプロデュースする食堂。昼は定食メイン、夜はのめる食堂として、「毎日食べたくなる」料理やつまみを用意しています。唐揚げ定食は、脂にうま味がありジューシーな佐賀県産「ありたどり」を使用、にんにくと生姜をきかせた漬けダレは、白米ともビールとも相性抜群です。
「生姜焼き定食」(1580円)の豚肉は、上品な脂の甘さが特徴の千葉県匠味豚を使用。数種の野菜や果物のすりおろしを加えたタレがあと引くおいしさです。
岩手県陸前高田市産の「たかたのゆめ」を七分づきにして羽釜で炊いた米は、ほんのり甘味がありふっくら。さば節とイワシから取った出汁に、仙台味噌、麦味噌の赤・白の合わせ味噌をといて作るというこだわりの詰まった味噌汁は、風味や味わいに深みがあります。
東京駅内、ベストレストラン10選では、さらにレストランを紹介しています。是非チェックしてください。
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