東京の街の“ローカルエキスパート”が、仕事の合間に一息つけるスポットやイベントを紹介します。
情緒ただよう古民家をリノベーションし、店主の個性を生かした空間に昇華したバー。店内に一歩足を踏み入れれば、どこか懐かしい空気に心が緩み、いつもより酒が進んでしまうという人も少なくないでしょう。
この記事ではそんな数ある東京の古民家バーの中から、ひっそりとした存在感を放つ、とっておきの店を3つ紹介します。
織物工場だった築100年ほどの建物をリノベーションしたアルカディアは、1960〜70年代のアナログレコードを聴きながら、ノスタルジーな雰囲気を感じ、くつろげる一軒。店内には700枚ほどのレコードのほか、古書がずらりと並び、酒をたしなみつつ読書にふけることができるロマンあふれる空間です。
酒はウイスキーがメインですが、旬のフルーツを使ったオリジナルカクテルからクラフトジンまで、幅広く楽しめるところが魅力。店主が勧める「スパイシーチキンカレー」(780円)は、うまさと辛さのバランスが絶妙でリピートしたくなる一皿です。
さらに面白いのが、店内の一角で販売している、無農薬・無肥料・自然農法にこだわった「orioriのわんぱく野菜」。野菜はカレー以外のメニューにも生かされているので、ぜひそのおいしさを実際に体感してみてはいかがでしょうか。
次に紹介するのは花魁。ライブハウスやクラブなどが数多く並ぶ渋谷の円山町にあります。音楽を楽しむ前や、楽しんだ後にもう一杯というときに便利なバーです。
渋谷では珍しい築約60年の古民家をリノベーションしており、建物全体のメインカラーであるディープな朱色とDJブース、スピーカーがノスタルジーと情熱的な躍動を同時に感じさせます。
1階はスタンディングバーで気軽に酒が楽しめますが、ゆったりと過ごしたいなら2階の座席がおすすめです。
週末には、人気DJがプレイしていることもしばしば。カルチャーの発信地にあるバーだけに、さまざまな人が集まり毎日盛り上がっています。
そして、高円寺北にあるブックバーのコクテイル書房も見逃せません。本が買える古書店であり、同時にバーでもあります。古本好きも、おいしいつまみを肴に飲みたい人も、等しく満たしてくれる店です。
店主が作るのは、さまざまな小説や随筆からインスピレーションを得た「文士料理」や「文豪サワー」。メニューは、原稿用紙に毎日手書きされています。檀一雄著「檀流クッキング」のレシピをもとにした、おからと魚のすり身で作る「大正コロッケ」は同店の名物です。
おすすめの一杯は、中原中也の高円寺での失恋の思いを切り取ったという「中原中也サワー」。
そのほか、夏目漱石が食べたら「うまい」と言ってくれそうな味を追求し、生まれたという「文学カレー(漱石)」も忘れずに。店舗だけでなく、通販でも購入可能です。
「東京、古民家バー5選」では、さらに個性あふれるバーを紹介しています。是非チェックしてください。
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