東京の街の“ローカルエキスパート”が、仕事の合間に一息つけるスポットやイベントを紹介します。
東京の「食」と言われたときに、パンは最初に思い浮かばないかもしれません。しかし、ベーカリーの魅力は多くあります。
例えば、完璧な生地、軽くて風味豊かなクロワッサン、パリで見かけるどんなパンにも負けないペストリーやバゲットなど。日本のパン作りの技術の高さを目の当たりにすることができます。ここでは、タイムアウト東京英語チームが選んだおすすめのベーカリーを紹介します。
メゾンカイザーの立ち上げにかかわり、フランスで修行をつんだシェフが駒場東大前にオープンさせたパン屋「ル・ルソール」。フランスの片田舎にでもありそうな小さな店に入ると、所狭しと並べられたパンの美しさに目を奪われます。
何とも可愛らしいのはたっぷりのバターと丸いチョコレートを挟んだプチバゲット「パンショコラ55」(150円)。バターとチョコレート、バゲットの意外な組み合わせがじつに良く合います。その他、ホワイトソース、ソーセージ、チーズなどをふんだんに使った総菜系のパン、メロンパンやあんぱんなどのスイーツ系のパンも充実しています。
参宮橋駅のすぐそばにある小さなベーカリー「タルイベーカリー」。天然酵母で有名な「ルヴァン」で修行した店主がオープンさせた店です。カウンターには、さまざまなパンがずらりと並んでいます。バゲットにバターとあんこをたっぷり塗った「あんバターサンド」、トウモロコシやローズマリーをトッピングした「フォカッチャ」、レーズンとクルミの「サワードウ」などが人気です。
タルイのサワードウは、北海道産小麦とオーガニックのドイツ産ライ麦を使用しているため、キャラメルのような香りとコクがあります。冷蔵庫には、ミックスチーズやハムチーズなど、すぐに食べられる具だくさんのバゲットも用意されています。
タルイベーカリーは、メインストリートから数歩入ったところに位置します。木枠のドアと中庭が目印です。
六本木にあるオアシス「ブリコラージュ ブレッド アンド カンパニー」は、シェフとパン職人、コーヒー焙煎(ばいせん)士のコラボレーションによるベーカリーカフェ。
レストラン「レフェルヴェソンス」のオーナーシェフである生江史伸、大阪の有名ベーカリー「ル・シュクレ・クール」の岩永歩、「フグレン コーヒー ロースターズ」の小島健二の3人で経営しています。
パンは、伝統的なフランスのブーランジェリースタイルに日本風のアレンジを加えたもの。クラシックな製法で作ったバタークリームを挟んだ「ヴィエノワ クレーム オ ブール」、上品な粒あんとザクザクのクルミがごろっと入った「くるみあんバター」などが並びます。
看板商品「ブリコラージュ ブレッド」は、粉と水、酵母と塩というシンプルな素材のパンだが、粉のうま味や香りが口いっぱいに広がるでしょう。
また、『東京、ベストベーカリー9選』では、ベーカリーをさらに紹介しています。是非チェックしてください。
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早稲田大学商学学術院教授
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明治学院大学 経済学部准教授