マルハニチロは24日、2026年3月1日付で社名を「Umios(ウミオス)」に変更すると取締役会で決議したと発表した。今年6月に開催する定期株主総会の議決で、正式に承認される。
マルハニチロは24日、2026年3月1日付で社名を「Umios(ウミオス)」に変更すると取締役会で決議したと発表した。今年6月に開催する定期株主総会で、正式に承認される見込み。
同社は新社名について、グループのルーツである海「umi」を起点に一体「『o』ne」となり、食を通じて地球規模の社会
課題を解決「『s』olutions」する決意を込めたとしている。
26年3月にJR東日本が開発を進める「TAKANAWA GATEWAY CITY(高輪ゲートウェイシティ)」に本社を移転する計画で、マルハニチロの担当者は「すべてのタイミングがそろった」と話している。約2年前から社名変更を検討していたという。
同社は24日、10年後に向けた新長期ビジョンと28年3月期までの中期経営計画を策定。新長期ビジョンでは、10年後に海外経常利益比率70%以上に高めることを目標に掲げ、肉や魚介類などのタンパク質を供給会社として、世界トップ10入りを果たすとした。
同社は漁獲量の変動や燃料などのコスト高で収益の安定が課題となっている。中期計画では28年3月期に営業利益400億円(25年3月期は300億円予想)を目指すとした。
地球規模のグローバルな視野と地域に根差したローカルな視点を併せ持つ「グローカル」戦略を重視し、世界の拠点で現地の文化に根差した商品を展開。食や環境に関する社会課題の解決サービスを成長の柱に据える。
マルハ「波(は)を丸く」、縁起担いだニチロの社名
同社グループは2007年、マルハとニチロが経営統合して発足した。
マルハは創業家が明石郡林村(現兵庫県明石市)出身で、屋号を「林屋」と名乗り、丸枠に「は」の文字を入れた商標を用いたことに由来する。「波(は)を丸く収める」という意味も込められていた。プロ野球の大洋ホエールズ(現横浜DeNAベイスターズ)が創設された1949年から2001年まで、オーナー企業を務めた。
一方、ニチロは旧商号が「日魯漁業」。日露戦争の勝利で北洋漁業の操業権を獲得したことから、ロシアの漢字表記「魯西亜」の頭文字をとった。「日」「魚」「日」と毎日豊漁が続くよう、縁起を担いで命名されたといわれている。(高木克聡)
copyright (c) Sankei Digital All rights reserved.
「ITmedia エグゼクティブは、上場企業および上場相当企業の課長職以上を対象とした無料の会員制サービスを中心に、経営者やリーダー層向けにさまざまな情報を発信しています。
入会いただくとメールマガジンの購読、経営に役立つ旬なテーマで開催しているセミナー、勉強会にも参加いただけます。
ぜひこの機会にお申し込みください。
入会希望の方は必要事項を記入の上申請ください。審査の上登録させていただきます。
【入会条件】上場企業および上場相当企業の課長職以上
早稲田大学商学学術院教授
早稲田大学大学院国際情報通信研究科教授
株式会社CEAFOM 代表取締役社長
株式会社プロシード 代表取締役
明治学院大学 経済学部准教授