東京の街の“ローカルエキスパート”が、仕事の合間に一息つけるスポットやイベントを紹介します。
360度アート空間の中で、圧倒的な没入感を感じることができる「イマーシブミュージアム」。既存の枠に捉われない全く新しいアート展として人気を博しており、近年この形式での展示が続々とスタートしています。
フィンセント・ファン・ゴッホ、サルバドール・ダリの作品を投影した特別展をはじめ、おすすめの没入型展示会を紹介します。視界を埋め尽くし、動き続ける展示は直感的に楽しめるほか、写真や動画撮影にも最適です。
新感覚の没入型展覧会「ゴッホ アライブ 東京展」が「寺田倉庫」で2024年3月31日(日)まで開催。暗い展示室に設置されたさまざまな大きな壁と床にフィンセント・ファン・ゴッホの作品が投影されます。ゴッホの芸術や生涯、時代背景を、まるで自分が作品に溶け込んでいくかのような感覚とともに感じられるでしょう。
同展は、最新技術のマルチチャンネルモーショングラフィックスと、映画館と同品質のサラウンド音響、そして高精細のプロジェクターを組み合わせることで実現。3000以上の画像が映し出される空間には鑑賞順序はなく、来場者をオランダやパリ、アルル、サン=レミ、 オーヴェール=シュル・オワーズへと誘います。
次に紹介するのは、20世紀を代表する芸術家、サルバドール・ダリの世界に没入できる展覧会「サルバドール・ダリ―エンドレス・エニグマ―永遠の謎―」です。2024年5月31日(金)まで「角川武蔵野ミュージアム」(https://x.gd/5nwRZQ)で開催。展示では、ピンク・フロイドの楽曲が鳴り響く中、床や壁面360度に映し出される空間に身を委ねながら、その奇妙な世界観を体感できます。
第1会場の「体感型デジタルアート劇場」では、「記憶の固執」(1931年)、「聖アントワーヌの誘惑」(1946年)などの名作をはじめ、写真やインスタレーション、映画作品などで構成した映像を32台のプロジェクターを使って360度に映写します。12幕(約35分間)で構成された映像は、歩きながらでも座りながらでも自由に鑑賞できるのがポイントです。
このほか、ダリの名言を集めた「言葉の回廊」や、生涯をたどることができる年表、無料のフォトスポットを設置しています。
写真家で映画監督の蜷川実花の展示会も見逃せません。蜷川が、研究者の宮田裕章やアーティストのENZOたちと組んでいるクリエーティブチーム「EiM:Eternity in a Moment」の一員として挑む「TOKYO NODE 開館記念企画 第2弾 蜷川実花展 : Eternity in a Moment」は2024年2月25日(日)まで開催。2023年10月にオープンした「トウキョウ ノード」の開館記念企画の第2弾として、ダイナミックな空間インスタレーション作品が展示されます。
彩り豊かな蜷川の世界観が、まるで理想郷のようにトウキョウ ノードの巨大な空間に出現。「瞬きの中の永遠」をテーマにしたストーリー性を感じられる美しい作品群は、来場者自らも作品の一部になったような未知の没入体験ができるでしょう。
本展はトウキョウ ノードの45階にある3つのギャラリー全てをフル活用して行われるとあって、どのような世界が体験できるか期待が高まります。
「東京、イマーシブミュージアム展4選」では、さらに展示会を紹介しています。是非チェックしてください。
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