JR東日本は8日、新幹線トンネルのひび割れをこれまでより高い精度で自動検出できる技術を実用化したと発表した。AI(人工知能)による画像解析を活用し、経年劣化の進展度合いを比較する技術を組み合わせた日本初の検査手法になる。今年度から全面導入する。
JR東日本は8日、新幹線トンネルのひび割れをこれまでより高い精度で自動検出できる技術を実用化したと発表した。AI(人工知能)による画像解析を活用し、経年劣化の進展度合いを比較する技術を組み合わせた日本初の検査手法になる。今年度から全面導入する。
JR東によると、これまでのトンネルのひび割れ検査では、全体を覆うコンクリートの表面に現れたひび割れに着目し、作業員による目視や打音検査が中心だった。新たに導入される検査では、トンネル内の撮影に特化した専用車両を使って画像解析AIでひび割れを検出。さらに、検出した情報を基に、ひび割れが進展した箇所を絞り込み、劣化の変化量を把握できる技術を導入し、夜間では、現地確認する見落としリスクの低減が可能で、全体の作業時間を2割程度カットできるようになるという。
JR東では従来、コンクリートの表面に見つかったひび割れや漏水などの変化を図示した「変状展開図」を人が作成していたが、AIが機械学習した画像処理技術を応用することで、ひび割れなどの検出精度が高まるとしている。
国土交通省の鉄道統計年表によると、JR東日本管内の新幹線トンネルは206カ所で、総延長は約440キロに及ぶ。JR東は今後、トンネルを覆うコンクリートの表面だけではなく、レールが敷設された路盤部分も含めた全景の画像情報を取得できる装置を開発し、「インフラの維持管理や安全輸送の向上、検査の効率化を推進する」としている。
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明治学院大学 経済学部准教授