広告のパーソナライズ化でジャンクメールは貴重な情報になり、脳波センサーヘッドセットで読心術が可能に――。IBMが自社技術を絡めた未来予想を披露した。
米IBMは12月19日(現地時間)、2006年から毎年年末に発表している「Next Five in Five(今後5年間に実現する5つのイノベーション)」の2011年版を発表した。今年のイノベーションは以下の5つだ。
未来の再生可能エネルギー技術では、人間が動くことで発生するエネルギーを無駄なく家庭用エネルギーに変換できるという。例えば自転車の車輪に小さな端末を取り付けることで、バッテリーをチャージできる。
生体認証の技術が高度化し、PCやATMへのログインにパスワード入力の代わりに音声や顔認識、網膜認証が利用できるようになる。
IBMは脳をスマートフォンやPCと接続する方法を研究しており、例えば誰かに電話をかけたいと考えるだけで電話がかけられるようになる仕組みに取り組んでいる。この取り組みでは、人の表情や興奮度、集中レベルなどを認識する脳波センサーを搭載したヘッドセットを開発しているという。
この技術は5年以内にゲームやエンターテインメント業界に採用され、将来的には医師がリハビリテーションや自閉症の治療に利用できるようになるとしている。
モバイル端末が安価になり、モバイルソリューションも高度になるにつれ、誰もがスマートフォンを持ち、情報やサービスを利用できるようになる。
スパムフィルターの高度化だけでなく、ターゲティング技術による広告のパーソナライズ技術が進歩することで、広告が個人にとっての貴重な情報源になる。例えば、自分の好きなバンドのコンサートチケットの情報が、予定が開いている日に特定して提供されるといった具合だ。
IBMはリアルタイム分析技術でこうしたソリューションにも取り組んでいるという。
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早稲田大学商学学術院教授
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明治学院大学 経済学部准教授