ビジネス著者が語る、リーダーの仕事術
日頃のイライラがワクワクに変わる“働きがい心理学”とは?(1/2 ページ)
この記事は「経営者JP」の企画協力を受けております。
ビジネス書の著者たちによる連載コーナー「ビジネス著者が語る、リーダーの仕事術」バックナンバーへ。
日々仕事の中で、部下のスキル不足や結果の出ない行動にイライラしていないだろうか? 多様化する価値観や働き方で、部下のことがよく分からない……、働き方改革の推進で、ワークライフバランスを盾にするメンバーが多い……、コロナでリモートワークが広がり、生産性が下がっている気がする……、管理職がイライラする要素は多い。人によっては、そんなイライラを感じる自分にもイライラしている人もいるだろう。そんなイライラ感情から抜け出し、ワクワク感情になれたらいかがだろうか?
そんなワクワク感情を生み出すために、管理職に実践してほしいのが、実践心理学NLPをベースとした「働きがい心理学」だ。働きがい感情を増やすことができれば、管理職自身のワクワク感情はさらに高まっていく。圧倒的な当事者意識の中、自己裁量権を持ち仕事を成し遂げていく有能感から、本来は管理職の働きがい感情は高いはずだ。
しかし、昨今のさまざまな現状がその働きがい感情にモヤを掛けてしまっている。管理職として目標を達成していくことへのやりがい、所属してくれている部下の活躍と成長、活気ある組織風土を実感する事ができれば、そのモヤは晴れ、働きがいが増していく。
そんな状況を実現する「働きがい心理学」は、“自己重要感”と“自己成長”といったものをベースにしている。“自己重要感”とは、人は自分自身のことを価値ある存在だと思いたいし、他人からも自分のことを価値ある存在だと思ってもらいたいといった究極の思いのことだ。
深層心理には、自分を認めてもらい、自分の存在価値を確かめたいという欲求を生まれながらに人は持っている。管理職も組織のメンバーも、深層心理にはこれを求めているのだ。“自己成長”とは、人生における成功体験や失敗体験をもとに、人間はいかなるときも体験をした分、成長していくし、成長したいと思っているといったことだ。成長しない人間は、本来はいないし、成長したくないと思っている人もいない。
管理職としての“自己重要感”と“自己成長”の実感を高めることで、自身の「働きがい」を作り出すことができる。この実感を高めることがポイントだ。
なぜなら、忙しさの中で、その実感を高める機会を失っているのが管理職の現状だからである。管理職としての「働きがい」を実現するために、本書では“3つの心の壁”を超える事を伝えている。
1つ目は、「自分の心の壁」だ。管理職としての仕事を進めて行く上で、自分の行動やモチベーションを阻む思いを越えていかなければならない。「管理職にならなければよかった」とか、「部下に仕事を任せるのが怖い」といった思いは、管理職の「働きがい」実感を低下させてしまう。
2つ目は、「多様な部下の心の壁」だ。部下の“自己重要感”と“自己成長”といった心理的な側面を読み解き、建設的に対応できるようになる必要がある。「最近の部下は主体性が無い」とか、「自分とは違う人間はよく分からない」といった思いの中では、部下マネジメントは難しさを増し、管理職の無能感や諦め感を増やしてしまう。
3つ目は、「組織の心の壁」だ。組織を、生き物と捉え、そこに流れる感情を読み解いていかなければならない。「部下同士の仲が悪い」とか、「会議が盛り上がらない」といったことの裏にある、組織にはびこるネガティブ感情やネガティブマインドに関わっていかなければならない。これを越えられれば、自身の存在感や成長を更に感じることができるようになっていく。これら3つの壁を越えて、管理職としての“自己重要感”と“自己成長”を育み、「働きがい」を醸成していってほしい。
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