令和5年のレジャー、国内観光が2年連続で参加率1位 「仕事より重視」65.7%

日本生産性本部は22日、令和5年の余暇の過ごし方を調査した「レジャー白書2024」速報版を公表した。

» 2024年07月23日 09時53分 公開
[産経新聞]
産経新聞

 日本生産性本部は22日、令和5年の余暇の過ごし方を調査した「レジャー白書2024」速報版を公表した。これによると、「国内観光旅行(避暑、避寒、温泉など)」が48.7%と前年より5.9ポイント上昇し、2年連続で参加率の最も高い余暇活動となった。2位は外食(39.2%)で、3.4ポイント増えて前年の4位から順位を上げた。昨年5月に新型コロナウイルスが感染症法上の「5類」に移行され、外出を伴う余暇活動が上昇傾向にある。

多くの観光客でにぎわう清水寺参道=京都市東山区(渡辺恭晃撮影)

 調査は15〜79歳の男女を対象に、今年2月にインターネット上で実施した。有効回答者数は3303人だった。アンケートをベースに、ある余暇活動を5年の1年間で1回以上実施した回答者の割合を「参加率」、希望はあるが実現していない割合を「潜在需要」と定義した。

 上位の国内観光旅行、外食はともに前年を上回ったものの、コロナ禍前の元年の参加率54.3%(国内観光旅行)、43.7%(外食)には届かなかった。年後半の物価高の影響を受けた可能性があるという。3位は動画鑑賞(37.0%)、4位は読書(36.3%)と続いた。潜在需要の高い余暇活動では海外旅行が21.5%で1位だった。

 また、「あなたは仕事(勉強や家事を含む)と余暇のどちらに重きを置いていますか」と尋ねたところ、余暇を重視する人(「仕事よりも余暇の中に生きがいを求める」「仕事は要領よく片付けて、できるだけ余暇を楽しむ」の合計)が65.7%と過去最高となった。日本生産性本部の担当者は「(仕事とプライベートを充実させるための取り組みを指す)『ワークライフバランス』の考え方が浸透したためではないか」と分析した。

copyright (c) Sankei Digital All rights reserved.

ITmedia エグゼクティブのご案内

「ITmedia エグゼクティブは、上場企業および上場相当企業の課長職以上を対象とした無料の会員制サービスを中心に、経営者やリーダー層向けにさまざまな情報を発信しています。
入会いただくとメールマガジンの購読、経営に役立つ旬なテーマで開催しているセミナー、勉強会にも参加いただけます。
ぜひこの機会にお申し込みください。
入会希望の方は必要事項を記入の上申請ください。審査の上登録させていただきます。
【入会条件】上場企業および上場相当企業の課長職以上

アドバイザリーボード

根来龍之

早稲田大学商学学術院教授

根来龍之

小尾敏夫

早稲田大学大学院国際情報通信研究科教授

小尾敏夫

郡山史郎

株式会社CEAFOM 代表取締役社長

郡山史郎

西野弘

株式会社プロシード 代表取締役

西野弘

森田正隆

明治学院大学 経済学部准教授

森田正隆