屋内アスレチックの出店相次ぐ 悪天候やけがのリスク少なく、子育て世帯の新たな遊び場に

悪天候やけがのリスクが少ない屋内アスレチック施設が増えている。

» 2024年09月05日 08時35分 公開
[産経新聞]
産経新聞

 悪天候やけがのリスクが少ない屋内アスレチック施設が増えている。6日に開業する京阪枚方(ひらかた)市駅直結の大型商業施設内には、バンダイナムコアミューズメント(東京都)が関西初の「トンデミ」を出店。神戸市にも3月、テレビのバラエティー番組の企画を思わせる施設が開業した。タイトーは福岡市でデジタル技術とスポーツを融合させた国内最大級の施設を運営。保護者が安心して子供を連れていける新たな遊び場として注目を集めている。

京阪枚方市駅直結の商業施設内にオープンする屋内アスレチック施設「トンデミ枚方 枚方モール店」=4日、大阪府枚方市(土井繁孝撮影)

 「トンデミ枚方 枚方モール店」(大阪府枚方市)は高さ約10メートルの吹き抜け空間を生かした滑り台やトランポリンなど、30種類以上のアクティビティーが楽しめる。全天候型で、空調のきいた屋内のため熱中症の心配も少ない。遊具はビニールなど柔らかな素材でそろえ、けがのリスクも最小限に抑えている。

屋内アスレチック施設「トンデミ枚方 枚方モール店」=4日、大阪府枚方市(土井繁孝撮影)

 バンダイナムコは千葉市を皮切りに平成29年からトンデミの展開を広げ、今年8月時点で累計来場者は300万人を超えた。枚方は5店舗目となる。担当者は「遊具の事故や、子供が被害に遭う犯罪が多い中、安全に対する保護者の意識が高まっている」とし、公園に代わる遊び場の需要を指摘。「親子で体を動かし、コミュニケーションを取りながら楽しめ、ゲームセンターより支持を集めやすい」と話す。

 同様の施設は増加傾向にあり、六甲アイランド(神戸市東灘区)でも3月、バンダイナムコが企画した「神戸スーパースタジアム」がオープン。親子連れを中心に学生の利用も多く、運動やゲームで競うバラエティー番組のような22種類のアクティビティーがある。

 一方、タイトーも令和元年9月、福岡市で「ノボルト」を開業。高さ約20メートルの施設内に16種類のアトラクションを用意する。利用客はスリルと同時に安全性を求める傾向があり、担当者は「デジタル技術などを使って普段運動しない人でも遊び感覚で体を動かせる」としている。(田村慶子)

copyright (c) Sankei Digital All rights reserved.

ITmedia エグゼクティブのご案内

「ITmedia エグゼクティブは、上場企業および上場相当企業の課長職以上を対象とした無料の会員制サービスを中心に、経営者やリーダー層向けにさまざまな情報を発信しています。
入会いただくとメールマガジンの購読、経営に役立つ旬なテーマで開催しているセミナー、勉強会にも参加いただけます。
ぜひこの機会にお申し込みください。
入会希望の方は必要事項を記入の上申請ください。審査の上登録させていただきます。
【入会条件】上場企業および上場相当企業の課長職以上

アドバイザリーボード

根来龍之

早稲田大学商学学術院教授

根来龍之

小尾敏夫

早稲田大学大学院国際情報通信研究科教授

小尾敏夫

郡山史郎

株式会社CEAFOM 代表取締役社長

郡山史郎

西野弘

株式会社プロシード 代表取締役

西野弘

森田正隆

明治学院大学 経済学部准教授

森田正隆