食品や原材料の価格は、気候変動や紛争、円安、農業をとりまくさまざまなコスト高の影響で高騰している。そうした中、食品が消費者に届くまでにどれくらいコストがかかるのかを知り、考えることができるスーパーマーケットだ。
買い物客自身が食品の値段を決めて購入するイベント「値段のないスーパーマーケット」が、東京都千代田区のKITTE丸の内で23日まで行われた。
イベントは、食品の適正価格の実現に向けて消費者に理解を求める農林水産省の「フェアプライスプロジェクト」の一環。食品や原材料の価格は、気候変動や紛争、円安、農業をとりまくさまざまなコスト高の影響で高騰している。そうした中、食品が消費者に届くまでにどれくらいコストがかかるのかを知り、考えることができるスーパーマーケットだ。
会場では、最初に生産や流通の現状が映像とパネルで展示されたほか、売り場にもさまざまなデータが表示され、買い物客は食品流通を取り巻く環境を学んでいった。
陳列された食品には、値段が全く表示されていない。客はひとつずつ商品の値段を予想しながら買い物かごに入れていく。
レジでは、客が自身で値段を入力していく。予想した値段は適正価格と比較され、レシートに「高め」「低め」「ぴったり」と3段階で表示される。参加者からは「合ってた!」「結構、高いんだね」などと驚く声も。
商品は予想した値段で実際に購入することができる。購入せず、値段を予想する体験だけの参加も可能。
杉並区からカップルで訪れた会社員の山下隆太郎さん(26)は「値上げに至るまでの背景を知ることができ、良い機会になった。ネットなどで値上げの批判が多いが、その理由をいろんな人に知ってほしい」と話していた。
「値段のないスーパーマーケット」のイベントは、3月1日と2日に東京・代々木公園で開かれる「ファーマーズ&キッズフェスタ」でも実施される。(文・写真 酒井真大)
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