大阪ガスは18日、インド国内での都市ガスの販売量を、2030年に現在の約10倍に当たる年約35億立方メートルへ増やす計画を明らかにした。同社の日本国内での販売の半分超の規模となる。
【チェンナイ(インド南部)=山口暢彦】大阪ガスは18日、インド国内での都市ガスの販売量を、2030年に現在の約10倍に当たる年約35億立方メートルへ増やす計画を明らかにした。同社の日本国内での販売の半分超の規模となる。インドは人口が増えていると同時に、二酸化炭素(CO2)排出量が少ない天然ガスを普及させるため都市ガス事業を促進。大ガスはこうした事業環境を追い風に、インドでの都市ガス事業を収益の柱に育てる。
インドでの事業を手掛ける大阪ガスインディアの篠原岳社長が同日、産経新聞などの取材に明らかにした。篠原氏は「進出する国に貢献すると同時に、自社の利益を育てていきたい」とした。
24年末時点で、大ガスの1年あたりのインドでの都市ガスの販売量は約3億7千万立方メートル。自動車用に需要の高い圧縮天然ガス(CNG)のステーション数は約470カ所、ガス管の敷設距離は約1万キロ、家庭用顧客は約11万7千件。
篠原氏は、販売量を10倍近くまで伸ばし「CNGステーション数を千カ所まで増やす」とした。そのために、現地法人がCNG車に強いスズキとも意見交換を行うと語った。このほか、ガス管の敷設を約3万キロまで延ばすとした。
大ガスは21年にインドの都市ガス事業会社に出資し参画。北部、南部、西部でガス管を敷くなどし、供給面積は約32万平方メートル。インドの国土に占める割合は10分の1、日本の8割強に当たる。天然ガスの調達から貯蔵、パイプラインを通じた供給、販売を一貫して行うビジネスモデルをつくり、業務用と家庭用の需要に応じて、液化天然ガス(LNG)やCNGを手掛けている。
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