次世代半導体の国産化を目指すラピダスは18日、建設中の新工場がある北海道千歳市内のホテルでカスタマーイベントを開催した。イベントに先立って行われた記者会見で小池淳義社長兼CEOは、4月から始まったパイロットラインの立ち上げが順調に進み、試作した2ナノメートルの半導体の動作確認に成功したことを明らかにした。
次世代半導体の国産化を目指すラピダスは18日、建設中の新工場がある北海道千歳市内のホテルでカスタマーイベントを開催した。イベントに先立って行われた記者会見で小池淳義社長兼CEOは、4月から始まったパイロットライン(試作ライン)の立ち上げが順調に進み、試作した2ナノメートル(ナノは10億分の1)の半導体の動作確認に成功したことを明らかにした。
会見には同社の東哲郎会長と北海道の鈴木直道知事、千歳市の横田隆一市長が出席した。
小池社長は国内初となる2ナノメートル半導体の試作品について「例のないスピードで実現した。これは日本初であり、画期的なことだ」などと強調した。今後は令和9年の量産開始に向けて試作を重ね、完成度を高めていく考えを示した。
北海道の鈴木知事は「北海道の半導体産業にとって今日が大きな歴史の1ページになると確信している」などと期待を寄せ、今後も継続支援を行う考えを示した。
この日は全体の8割程度まで建設が進んだ千歳市内の新工場「IIM―1」(イーム・ワン)を報道陣に公開。ホテルで開かれたカスタマーイベントには、世界各国からサプライヤーや取引先候補の担当者など約200人が出席した。(坂本隆浩)
copyright (c) Sankei Digital All rights reserved.
「ITmedia エグゼクティブは、上場企業および上場相当企業の課長職以上を対象とした無料の会員制サービスを中心に、経営者やリーダー層向けにさまざまな情報を発信しています。
入会いただくとメールマガジンの購読、経営に役立つ旬なテーマで開催しているセミナー、勉強会にも参加いただけます。
ぜひこの機会にお申し込みください。
入会希望の方は必要事項を記入の上申請ください。審査の上登録させていただきます。
【入会条件】上場企業および上場相当企業の課長職以上
早稲田大学商学学術院教授
早稲田大学大学院国際情報通信研究科教授
株式会社CEAFOM 代表取締役社長
株式会社プロシード 代表取締役
明治学院大学 経済学部准教授