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» 2009年03月25日 11時30分 UPDATE

問われるコーチング力:自分の非を認める勇気を持とう (1/2)

組織において、リーダーと部下の間で考え方のずれが生じ、トラブルになることがよくある。リーダー自身に非があるのであれば、それを素直に認めて謝る姿勢が肝要だ。

[細川馨(ビジネスコーチ),ITmedia]

 先日、民主党・小沢一郎代表の公設第一秘書が、政治資金規正法違反容疑で逮捕された。小沢氏は会見で、今回の件に関する一連の捜査は、不公正な権力行使であると怒りをあらわにした。しかし、各メディアが実施した調査で「小沢代表は民主党代表を辞職すべきだ」という声が軒並み4割を超えるという、厳しい世論の影響もあってか、後日、謝罪するに至った。この謝罪は、小沢氏自身の考えと、国民の考えに違いが生じた結果、生まれたものであった。

この経緯を見ながら、リーダーの考えとメンバーの考えにギャップが生じたとき、リーダーは、どのように対処すべきかについて考えさせられた。

目的を周囲に素直に伝える

 リーダーは常に組織のことを第一に考え、組織のために良かれと思って、新しい事業を展開したり、組織改革を行ったりと、多くのことに精力的に取り組む。しかし、自分が正しいと信じて行ったことを、メンバーが正しくないと感じることもあり得る。このような事態に直面したとき、リーダーがとるべき行動は、次の3点だと考える。


1. 自分が何のために仕事しているのか、自分がしようとしていることと、その目的が何かを自問自答する

2. 考えを誠実かつ戦略的に伝える

3. 必要に応じて、軌道修正する


 最初にすべきことは、自分が何のために仕事しているのかを見つめ直し、しようとしていることとその目的を明確にし熟考することだ。例えば、「いま、わたしの組織はこのような状況にある。この点を改善するためにはこのような施策が必要なのだ」といったように。重要なのはその施策で本当に目的を果たせるのかどうかを吟味することだ。そこに納得できなければ、メンバーはついてこない。

 次に、「わたしはこういう目的で、今回の改革を実行している」という具合に、目的を周囲に誠実かつ戦略的に伝えることが必要である。ただし、多くを語り過ぎてはいけない。リーダーは、伝えるべきことだけを伝え、後は行動で示すほうが良い。言葉は受け取る人によって解釈が変わる。だから、同じ発言でも好意的に受け取る人とそうでない人が出てくるからだ。特に、思いつきや感情に任せて発言することは、絶対に避けるべきだ。発言する前には、いったん立ち止まって考える。このような発言をしたら、周りの人がどのように受け止めるかを想像してみることが大切だ。

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