連載
» 2011年03月11日 07時00分 UPDATE

ヘッドハンターの視点:クセモノ “On-Target Earnings” (1/2)

前年同期比で約15%売上を伸ばしたにもかかわらず、その数字は今期売上目標の70%にしかならず、Dさんにはボーナスがほとんど出ないというのです。

[岩本香織(G&Sグローバル・アドバイザーズ),ITmedia]

「ヘッドハンターの視点」のバックナンバーはこちら


 転職の際、よほどお金に余裕がある人でなければ、給料は優先度の高い決定要素の1つです。ところが、給料の仕組みは会社によって違うし、結構複雑で何をどう聞いていいか分からず、何度もしつこくお金の質問をするのは嫌がられると考えたりして、「きっとこういう意味に違いない!」と分かったつもりで転職して、後から「えー?!そういうことだったの?!」と驚く人が案外多いようです。

 役職や勤続年数に応じてあらかじめある程度ボーナスが決められている企業もありますが、成果主義を取り入れた企業や、多くの外資系ではボーナスは業績に応じて(結構大きく)変動します。ITバブルと言われた時代には業績連動ボーナスにより、社長よりも成績トップの営業担当者の方が高収入を得ることも珍しくありませんでした。

 外資系企業のオファーレターには“On-Target Earnings”(OTE)という言葉がよく使われますが、これは“Target”(多くの場合売上目標)を100%達成したら支払われる金額のことです。「A社での年収はOTE1000万円、70:30です」といった場合には700万円は年間の基本給で、300万円は100%目標達成時に支払われる業績連動ボーナスという意味です。また「B社の基本給は700万円で100:30、OTEは910万円です」という使い方をすることもあります。ではA社とB社どちらがいいオファーでしょうか?金額だけ見るとA社の方がよさそうですが、“Target”の部分が見えていないのでこれだけで判断するのは少々危険です。

 C社(日系システム企業)に勤めていたDさんから「E社(外資系中堅IT企業)に転職しました。基本給はC社よりも下がったけど、ボーナスはE社の方がずっと高いのでトータルでは年収がアップします。エネルギッシュでスピード感のある職場です。」と、連絡がありました。E社の給与制度は少々極端だと聞いたことがありましたが、Dさんにとってはじめての転職ではないし、自分でいろいろチェックした上で決めたのだろうと思っていました。

       1|2 次のページへ

Copyright© 2017 ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

「ITmedia エグゼクティブ」新規入会キャンペーン実施中!!  旅行券(5万円)をプレゼント!

「ITmedia エグゼクティブ」は上場企業および上場相当企業の課長職以上の方が約5500人参加している無料の会員制サービスです。
 会員の皆さまにご参加いただけるセミナーや勉強会などを通じた会員間の交流から「企業のあるべき姿」「企業の変革をつかさどるリーダーとしての役割」などを多角的に探っていきます。
 新規でご入会いただいた方の中から抽選でお1人さまに、JTB旅行券(5万円)をプレゼントします。初秋の旅で、日頃の疲れをいやしていただければと選びました。どうぞご応募ください。

ピックアップコンテンツ

- PR -
世界基準と日本品質を極める Clients First with Innovation & Japan Quality

アドバイザリーボード

早稲田大学商学学術院教授

根来龍之

早稲田大学大学院国際情報通信研究科教授

小尾敏夫

株式会社CEAFOM 代表取締役社長

郡山史郎

株式会社プロシード 代表取締役

西野弘

明治学院大学 経済学部准教授

森田正隆