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» 2011年04月13日 07時00分 UPDATE

海外ベストセラーに学ぶ、もう1つのビジネス視点:優れたアイディアを攻撃から守る方法 (1/3)

新しいアイディアは攻撃されやすい。攻撃に対する最善の対応と、大切にしているアイディアを実現させる方法とは?

[エグゼクティブブックサマリー,ITmedia]
エグゼクティブブックサマリー

 この記事は、洋書配信サービス「エグゼクティブブックサマリー」から記事提供を受け、抜粋を掲載したものです。サービスを運営するストラテジィエレメントのコンサルタント、鬼塚俊宏氏が中心となり、独自の視点で解説します。

3分で分かる『アイディアを実現させる』の要点

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  • あらゆる優れたアイディアや新しいアプローチは不当で予期せぬ攻撃に無防備である
  • そのような攻撃をする人間は多くの場合、「Pompus Meani:自己中心型」、「Allis Welli:現状維持派」、「Bendi Windi:気分屋」など、予期しやすい姿となって現れる
  • アイディアを実現するために必要な幅広い支持を得るには、効果的に対応しなければならない
  • 優れたアイディアを殺す4つの攻撃がある(混乱、遅延、冷笑、不安のあおり)。強力な攻撃はそれらの内2つか3つを組み合わせたものである
  • 4つの攻撃すべて、あるいはその組み合わせに1つの手段で反撃することができる
  • シンプルに丁寧に、そして効果的に対応することで、人々の注目を集め、「心」に訴えること
  • 理解できないかもしれないが、自分のアイディアを攻撃してくる人が必要である。中傷者を議論に加えることで、より多くの人にアイディアを知ってもらうことに繋がる
  • 考えうる攻撃について調べ、準備すること。聞き手の賛同を得るには、批判には敬意を持って対応すること

この要約書から学べること

  • 新しいアイディアが攻撃される理由
  • 予測可能な攻撃の形と、攻撃に対する最善の備えと対応とは?
  • 非常に大切にしているアイディアを実現させる方法とは?

本書の推薦コメント

 ジョンP・コッターとロルネA・ホワイトヘッドは、リーダーシップと変革におけるコンサルティングと戦略の分野で活躍しています。砕けた表現で書かれた本書は、新しいアイディアの発表の仕方や、アイディアに対する攻撃に対処する方法、そして攻撃を受けてもアイディアを実現する方法を説明しています。 本の前半では、2人の主人公が町の図書館にパソコンを導入する提案を行う物語、「センタービルを救え」を使って説明しています。この物語の中では「Pompus Meani」や「Bendi Windi」などの攻撃する人の性質や、「混乱、遅延、冷笑、不安のあおり」など4つの攻撃を紹介しています。また、この物語を通じて、著者達の戦略の要旨が明らかにされています。そして重要な教訓が分かりやすく解説されています。自分のアイディアや何かの物事を必ず成し遂げなくてはならない環境にいる人に、本書をお勧めします。

 新しいアイディアは、実は歓迎されて受け入れられるよりも、変化を怖がる人たちからの攻撃を受けやすいものです。しかしそれを恐れて提案を躊躇する必要はありません。この本から得ることができるのは、新しいアイディアの提案により予想される攻撃の形と、それに対応するパターンです。攻撃者やその意見さえも味方にすることで、新しい変化をより魅力的に印象付けることが可能になるでしょう。

新しいアイディアの敵

 自分の価値のあるアイディアを自分が信じるだけでは十分ではありません。アイディアを実現させるためには幅広い支持が不可欠です。しかし、変化を拒絶するのが人間の性です。人は新しいアイディアの穴を探し、現状を変えようとするものに疑いの目を向ける傾向にあります。このような傾向は、新しいアイディアの実現に対しハードルを上げます。ハードルの一例として、アイディアが実現してしまうと権力や影響力を失ってしまう恐れのある人達による反対が挙げられます。

 新しいアイディアに反対する人は、ある特定の型に当てはめることができます。その型はまん延しており厄介なものだと思えますが、その型の性質ははっきりとしているため、反対者に対抗する適切な手段を見つける手掛かりとなります。多くの場合、すべての型はある時点で明確に現れ、新しいアイディアの実現を妨げようとします。次に記すのは、その型の種類と、その型が新しいアイディアを妨害する方法です。

アイデアの実現を妨害する型と種類について

 ・「Pompus Meani:自己中心型」利己心が強いためにアイディアを頓挫させるほら吹き

 ・「Avoidus Riski:慎重派」新しいアイディアには不確かな要素が多すぎると主張する

 ・「Allis Welli:現状維持派」現状を好み、変化は必要ないと主張する

 ・「Divertus Attenti:陽動する者」議論をすり替える

 ・「Heidi Agenda:下心を持った者」アイディアを邪魔しようと隠れた動機を持っている

 ・「Spaci Cadetus:ぼんやりした人」物事を明確に把握することができず、新しいアイディアについて周りを混乱させる

 ・「Lookus Smarti:自己顕示欲の強い人」自分は知的能力が優れていると感じていたいという欲求があり、よって、アイディアを実際よりも複雑に見せる。これにより聞き手は困惑する可能性がある

 ・「Bendi Windi:気分屋」その場の雰囲気によって意見を変える。もし大多数が新しいアイディアに反対してれば、それに従う

 変化の提案は受け入れられにくいものという原則と、どのような人たちによって拒絶されるのかが、タイプを示すことによって理解しやすくなっています。拒絶のタイプを知ることによって、新しいアイディアを浸透させる対策を立てやすくなるでしょう。

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