脱炭素化の流れを受けた木造ビルの普及に向け、同社は新社屋をプロトタイプと位置付けて今後、地域工務店や中小ゼネコンとの連携を進めていくという。
木造注文住宅建設会社「AQ Group」は、純木造8階建ての新本社ビル(さいたま市西区)を報道陣に公開した。脱炭素化の流れを受けた木造ビルの普及に向け、同社は新社屋をプロトタイプと位置付けて今後、地域工務店や中小ゼネコンとの連携を進めていくという。
同社によると、木造軸組み工法による耐震構造で、延べ床面積は約6076平方メートルで高さ約31メートル。木材の使用量は約1695立方メートルで、国産材率は36.6%。同社は鉄筋コンクリート造と比べ、二酸化炭素(CO2)排出量の削減効果が高いことから、持続可能な開発目標(SDGs)に掲げる「地球温暖化防止」にも役立つとみている。
木造ビルは、環境意識の高まりや技術の進歩などを背景に見直しが進む。三井不動産と竹中工務店は東京・日本橋に地上18階建て、高さ84メートルの木造賃貸オフィスビルを令和8年に完成させる予定だ。三井不動産グループが北海道に保有する森林の木材の一部を活用するという。
新本社ビルの稼働は5月1日から。1〜3階がショールーム、4〜8階に事務所が入居する。宮沢俊哉社長は「普及型純木造ビルのノウハウを全国に展開していき、日本に木造の街並みを復興する。コンクリートジャングルを森に変える」と意気込みを語った。(柳原一哉)
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