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» 2011年06月17日 07時00分 UPDATE

人を信じても、仕事は信じるな!:飲み会を社内の公式行事にせよ! (1/2)

「たかが飲み会」と軽んじる人もいるかもしれませんが、中小企業は少人数で、社員の結束がモノをいう世界。飲み会も重要なコミュニケーションツール。

[小山 昇,ITmedia]

飲みの席だからこそ人の本性が分かる

koyamabook.jpg 人を信じても、仕事は信じるな!

 「たかが飲み会」と軽んじる人もいるかもしれませんが、中小企業は少人数で、社員の結束がモノをいう世界です。飲み会だって重要なコミュニケーションツールです。

 中小企業の社長なら、積極的に部下と飲み、親密なコミュニケーションが必要です。ところが、業績の悪い会社の社長は、自社の社員とは飲みに行きません。「○○会の集まりだ」「社長同士のつき合いだ」と言って、社外の人間ばかりとつき合っている。これではダメです。

 一番コミュニケーションをとらなければならないのは、紛れもなく自分の会社の社員です。そんなこともできないで、「コミュニケーションが大事だ」と言っても何の説得力もありません。

 わたしは社員との公式な飲み会だけで、年間50日実施しています。

 公式というのは、あらかじめスケジュールを社員全員に公開している飲み会です。「今日、飲みにでも行くか!」という突発的なものは含みません。

この公式な飲み会は、メンバー選びもシステマチックです。わたしは幹部を7組に分け、飲みに行く順番を割り振っています。その幹部と数名の社員を連れて、頻繁に飲みに行きます。これは、武蔵野の公式行事です。

 仕事の都合で飲み会に参加できない幹部は他の幹部の飲み会に参加します。

普通の会社なら「それじゃあ、今日は仕方がないな」と言って、仕事へ行かせるのでしょうが、わたしの考えは違います。「たかが飲み会じゃないか」と納得できない人は、そういうルール、社風の会社へ行けばいいだけの話です。少なくとも武蔵野では、飲み会は大切な行事です。

 飲み会でしか知り得ない相手の本質を知ることもありますし、そこでしか築けない人間関係もあります。一緒に飲んで、騒いでいるからこそ生まれる団結力だってバカにはできません。

 社内のコミュニケーションのために、管理職は「月に一度は部下を集めて飲みに行かなければいけない」という決まりがあります。単に、飲み会を奨励しているのではなく、ルールとして決めています。

 ルールだから、報告書も出させます。「何月何日に、誰と飲んだ」という報告書に、領収書と飲み会の写真の貼付を義務づけています。

もはや言うまでもないでしょうが、「人を信じても、仕事は信じるな」です。

ちょっと話は逸れますが、わたしは社員とキャバクラで、ただ遊んでいるわけではありません。

 以前、こんなことをしたことがあります。まず、キャバクラのおねえちゃんたちを集めて、「次回、若手社員から携帯の番号を聞き出したら、1件につき3000円払うよ。だからがんばって」と言っておきます。一方で、社員には「キャバクラで携帯の番号を絶対に教えちゃダメだぞ。これは社長命令だからな!」とクギを刺しておきます。さて、この対決はどうなったでしょうか。

 じつに当たり前の話ですが、結果は社員たちの惨敗です。おねえちゃんたちの誘惑に、撃沈する社員が続出しました。それがまともな男でしょう。しかし、なかには社長命令をかたくなに守った社員もいます。そんな様子を見て「彼は守秘義務が守れる。経理を任せても大丈夫だな」と密かにわたしは思わけです。

 こんなチェックはキャバクラでしかできません。社内で仕事をしていれば、誰だって社長命令は守ります。しかし、キャバクラで酒を飲み、おねえちゃんたちに囲まれると、人間の本性が分かります。

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